一緒にカルチャーショック
友達が来ると、案内がてらに自分も色々回れて面白い。
余裕をもったスケジュールにしてくれた分、島の人と出かける機会も持てた。
自家用の船に乗せてくれると申し出てくれた人もいたのだが、とっても残念なことに波が高くて中止(T_T)なんてこともあったが。
前回ちらっと触れた、ビジターセンターの人に案内してもらった、エコツー的地底湖探検。
これが初めての参加だったのは、それなりの代金がかかるからではあったのだが、ただ単にお金がかかるから、というよりは、周りの人々に
「わざわざ案内してもらわなくても、島は洞窟だらけだ。」
としょっちゅう言われていたからでもあった。
そう。この島は、穴だらけ。
何度も書いたように、ここは大昔の珊瑚礁が隆起してできたという、かなり特異な性質の島だ。
表面を覆う赤土のすぐ下からは、まさに珊瑚礁の骨組みであった、真っ白な石灰岩の土台が続いている。
石灰岩は水に溶けやすい。そして、長い長い間に、雨水に溶けて地面の下にぽっかりできる洞窟は、そう鍾乳洞。
島には百以上の洞窟があるらしい。
大半は潰して畑になってるかゴミ捨て場になってますが(^^;)おいおい。
で、お願いしてみた地底湖探検。
長靴やヘルメット、電灯なども借りての本格的探検だった。
イメージ的に「地底湖探検」というと、山奥にひっそりと入り口があったりして、ロープに「関係者以外立ち入り禁止」なんて書いた札がぶら下がっていたりしそうだが。
「ここです。」と車が止まったのは、思いっきりさとうきび畑のど真ん中。
それから、いきなり背より遙かに高いさとうきびの中にガサガサガサっ!と突っ込んでいく。(持ち主の承諾済み)
ガサガサ歩くと、畑の真ん中にいきなり、木の茂った窪地が現れる。
これが入り口。
頭に着けたライトをたよりに降りていくと、中はどど~んと広く見事な鍾乳洞Σ(@д@)
カッパドキアのあたりの「地下都市」を思い出させる。あちらも石灰岩の穴ぐらを、迫害を逃れたキリスト教徒が住処に改造したのだから、作りとしては同系列よね。もちろん地下都市は遥かに巨大だけど。
奥には青く静かな湖が、ひっそりと眠っているのだ。
この地底湖が埋められていないのは、ただ単にその地下水が畑の水に汲み上げて使えるからで、鍾乳洞スゲエとかそういうのではないのね(^^;)
でそういうツアーをお願いしたすぐ後、島人の知り合い(色々お世話になってる)が「“不思議な地底湖”に連れていってあげる」と申し出てくれた。
ふ、不思議な地底湖?
トルネコとかいる?(笑)
これまた、畑の真ん中にいきなりぽっこりある地面の凹み。
降りていくと、ひゃ~広い!
戦争中は沢山の人が暮らしたこともあるという広い洞窟。
現在はポンプで地下水を汲み上げて使っている。
数百万年の歴史が作った鍾乳洞の見事な景観。
そこに、平らにならして石を組み上げ、沢山の人が避難した頃の名残をのこす空間があり。ポンプが伸びて青い地底の水を汲んでいて。
だけど、そんなふうに人の手が加わりまくった眺めも、私は嫌いじゃなかった。
誰も奥まで行ったことがない。
行く必要がないし。なんか暗くて怖いし。
そんな扱いもまたなんだか、島らしく(笑)
もし内地で「うちの畑に鍾乳洞があってさぁ」なんてことになったら大変な騒ぎよ!?
地底湖の水は地下で海とつながっているらしく(表面は雨が溜まった真水なので畑に使える)、潮の満ち干で水位が変わるそうで。満ちたときには何やら音が鳴るそうで。
そんな話を飲みの席でしていたら(毎日何かしらの飲み会があった)、それを聞いた人が
「うちの洞窟もそうだなぁ。」
と言っていた。
普通に「うちの洞窟」って会話してるけど…(-_-;)
島が洞窟だらけとはいつも聞いて知っていたが、初めて体験としてそれを感じた数日間でありました。
洞窟帰り、たまに通る池のほとりの道を走っていて、「何だろう?」と気になっていた池ギリギリに立つ建物(ボート小屋かと思ってた)の正体を訊ねたら、見せてくれた。
なんと、ゴルフの打ちっぱなし練習場であった。
池に向かってボールを打ちまくるための場所!Σ( ̄○ ̄;)
つまり、全部池ポチャ!(爆)
普通にカイツブリとか泳いでますけど!?
「玉はどうやって集めるの?」
「風向きによって1ヶ所に集まってくるから、その時に集める。」
よく見ると、小屋の脇には小さな玉拾いボートがぷかぷかしている(^^;)
もちろん受け付けなんかもおらず無人の練習場、ただボールの古~い自販機があるだけ。
お、面白い…。よく考えついたよなぁ。
いやはや、初めてづくしで、私にもカルチャーショックな体感が色々であった。
不思議が当たり前の不思議島。
そのうち来るときにパスポートがいるようになるかもよ!?(爆)
写真は島の人に案内されながら降りる“不思議な地底湖”(笑)と、不思議な池ポチャ練習場。
暗すぎて携帯では写らなかった地底湖を、まぁ一応(^^;)
by ushimaton
| 2008-09-02 22:23
| みなみにっき
気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。
by ushimaton
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
☆★うしまとん★☆
生まれと育ちは北海道
震災被災地にお手伝い
行っております
コメントの返事が
とどこおりがちですが、
嬉しくありがたく
読ませていただいています
自分のブログの更新する余力がなかなかなくなってしまいましたが、日々の報告メールをこちらに出しております。
災害移動支援ボランティアRera
☆★リンク★☆
うしのつむじ
牛の版画
ひまわりの家から
手作り&子育て(休止中)
シーラチャーからこんにちは
タイ子育て日記(移動前)
モロッコ雑貨 リヤド
モロッコ雑貨とフェアトレード
うさぎのなみだ
珠玉のひとこと日記
寺田本家
千葉のおいしい造り酒屋
++明け烏++
創作小説&日記
彷徨う語り鬼たちの杜
創作小説
カナダ大平原のファームからの便り
カナダの牧場
Cowbell's diary
北海道の放牧酪農
照長土井の長岡日記
但馬牛
北海道発 真っ赤なトマト
激うまフルーツトマト
酪農生活100
新サイトもあります
花のまわりをあるく歌
手作り&子育て
打弦人生
ハンマーダルシマー
フィールド オブ ドリームス
関東の放牧酪農
Nayaカレンダー
珈琲・カレー・天然酵母パン
うしカメラ
牛写真家の牧場訪問記
◆笑いでウルオイを◆
ほぼ日刊イトイ新聞「言いまつがい」
虚構新聞
震災被災地にお手伝い
行っております
コメントの返事が
とどこおりがちですが、
嬉しくありがたく
読ませていただいています
自分のブログの更新する余力がなかなかなくなってしまいましたが、日々の報告メールをこちらに出しております。
災害移動支援ボランティアRera
☆★リンク★☆
うしのつむじ
牛の版画
ひまわりの家から
手作り&子育て(休止中)
シーラチャーからこんにちは
タイ子育て日記(移動前)
モロッコ雑貨 リヤド
モロッコ雑貨とフェアトレード
うさぎのなみだ
珠玉のひとこと日記
寺田本家
千葉のおいしい造り酒屋
++明け烏++
創作小説&日記
彷徨う語り鬼たちの杜
創作小説
カナダ大平原のファームからの便り
カナダの牧場
Cowbell's diary
北海道の放牧酪農
照長土井の長岡日記
但馬牛
北海道発 真っ赤なトマト
激うまフルーツトマト
酪農生活100
新サイトもあります
花のまわりをあるく歌
手作り&子育て
打弦人生
ハンマーダルシマー
フィールド オブ ドリームス
関東の放牧酪農
Nayaカレンダー
珈琲・カレー・天然酵母パン
うしカメラ
牛写真家の牧場訪問記
◆笑いでウルオイを◆
ほぼ日刊イトイ新聞「言いまつがい」
虚構新聞
お気に入りブログ
代官山駅前日記空を見上げて
バイオマスおやじの日々
ちょっとだけ大根
AZUのサンへーブログ。...
そらまめ~北海道便り~
世界は知らない事ばかり
なかじまや
以前の記事
2013年 07月2013年 06月
2013年 05月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
more...
検索
ライフログ
カテゴリ
つらつら気になること
おすすめ!
ともだち&チビッコ
自分のこと
うち
ウシ話
旅のそら
まきばにっき
ほたてにっき
はたけにっき
みなみにっき
東日本大震災