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コロッケと落花ぶち

週末当番だった先週、お友達のyokuyaさんご一家から、
「お仕事の後でコロッケパーティーに来ませんか?」
と、嬉しいお誘いをいただいた。
わーいコロッケ!!
まとんコロッケ大好きナリよ!!(←コロ助?)

お惣菜屋さんなどでコロッケを買いたいと思うことって実はほとんどないのだが、手作りコロッケはほんとに好きナリ。
売っているものと作ったものでまったく違う料理っていくつかあるが、コロッケもそのひとつだと思う。
実家に帰って母親に食べたいものを訊かれると、かなりの高確率で「コロッケ」とお願いするナリ。
(もうナリはいいナリ)

コロッケと落花ぶち_f0032403_17401568.jpg仕事がちょっと遅くなってしまい、到着した時にはとっくに出来上がってお待たせしてしまっていた…ご、ごめんなさい(汗)
家族みんなで作ったみたい。
なんか、いいね、そういうの(*^o^*)
…って、大人4人で、作った総数54個って!!!
しかもひとつが結構でかい。
(「これでもかなり小さめにした」そうだが)

これは、yokuyaご一家も相当なコロッケイーターと見た。
っていうか毎年「コロッケパーティー」をしている段階で、それは間違いないのだ。

じゃがいもの味がほっくりおいしくて、ついついどんどん手が出るコロッケ♪
そのほか、やっぱりいつもながらに料理のとっても上手な奥さまの、新鮮野菜たっぷりの料理あれこれもおいしかった~。

「うーん、お腹いっぱい。昔はもっと食べられたのになぁ。」
って息子さん、8個も食べたら充分ですからっ!!!

またしても、美味しい麦酒と日本酒とワインをいただき、お腹も気持ちも嬉しい晩餐でありました。


その晩は泊めていただいて、代休である翌日は、しっかり持参したツナギを着て手ぬぐいを首に巻き、文句なしの野良仕事姿になって、通勤通学の人々と一緒のバスに乗り込んで…

コロッケと落花ぶち_f0032403_17514498.jpgお久しぶり!の、畑農家のSさんの農作業のお手伝いにまっすぐ向かったのだ。

これ、何の機械で何の作業をしているか、すぐに当てた人はそうはおるまい。
あ、タイトルに書いたか(笑)

「落花ぶち」という、落花生の脱穀作業だったのだ。

春くらいに記事で「これは何でしょう?」と問題を出した作物。
落花生でありました。

予定では、開花やら収穫やらを順次載せていくつもりだったのだが、本業の牛飼いが多忙と体力的限界を極めてしまい、さらにタイミング悪く当番で、次に見たらもう脱穀だった…(^^;)

「かなり汚れるというか、ホコリがすごいから、その準備はしておいて。」
と言われていたので、まあこんなもんで、とツナギにヤッケに手袋とキャップ帽、というノーマルな準備で行ったのだが、それを見るなりSさんの奥様が、
「私も後から行くけど、本当にホコリがすごいから、この帽子かぶって、目の上と下はタオルとハンカチで覆って、首もガードしてね。それでも入っちゃうけどね。」
と、沢山のタオルやら帽子やらを貸してくれた。

ど、どんな作業…。


コロッケと落花ぶち_f0032403_184999.jpg
そんなわけで、こんなになってやってみました( ̄∀ ̄)

デメンの銀行強盗やで~。


しばらく前に収穫した落花生たちは、「ボッチ」という小山に積み上げられ、シートをかけられ、集められていた。
北海道でも他の豆類(落花生も豆ですから)で作っているのをよく見かける、巨大たこ焼きのような海坊主ならぬ畑坊主のような、あれ。
それを写真の脱穀機に放り込んで、風で実と枝葉に分ける。
機械のおなかの所から実が落ちてきて、枝葉はその向こうに飛んでいく。

「機械のところに持ってきたボッチがなくなってきたら、そのトラクターで新しいボッチ運んで来て。」
「わ、私が!?うわー、運転覚えてない!っていうかもう車の運転をずっとしていないから覚えていない!」
「大丈夫、乗ったら出来るよ。」
「ひょえーー!」

ドキドキしながら、もたもたとボッチを運んだ。
どうにかできた。
「うまいじゃん、大丈夫。」
5倍くらい時間かかって運んだのに…やさすぃお言葉(T_T)

コロッケと落花ぶち_f0032403_18191419.jpg

少しずつ慣れて、機械とトラクターを行ったり来たりしながらの作業をした。

こんな落花生の山が……


コロッケと落花ぶち_f0032403_18205080.jpg

こんなになるのだった。



膝をついて、中腰になって、うろちょろの繰り返し。
「疲れたでしょ?」
確かに、終わってほっとしたらどさっと疲労感が出た。
だけど、気分は軽い。「疲れた」とはちょっと違うのだ。

もちろん、優しく楽しい人たちとの作業だからというのもあるけれど。

なんというのか。「人の手」が関わると、こんな風に人に優しくなるんだなあ、と思った。

大規模な農業の大規模な作業だと、おそらくこれとはまるっきり違ったやり方になっているのだろうと思う。
たぶん大型トラクターでザラザラーっと巨大な機械に原料を投入して、それが自動的に脱穀されてドンドンドンドン出てくる。そのラインに立って、人が流れてくるのを選別したり運んだりするんだろう。
言ってみると、機械に合わせて人間が動く。
ものすごく効率はいい。

だけど、「機械に合わせる」時の独特な焦りと疲労感が、このときの疲労感にはあまり混じっていなかった。
脱穀機に放り込む係の人も、いちいち他の人の状況を見てやっているわけではない、としても、それでも何かが違うんだ。
なんだか不思議な感覚だった。
人の手、というものを感じた。

ささやかかもしれないけど、はっきりと新しい感触。
なんだかそれだけでも新鮮で、良かった。




まとんは、こうして、優しくてうれしい人々のおかげで、生きておるのでありまする。

ありがたや。
by ushimaton | 2010-12-12 18:44 | つらつら


気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。


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