遠ざかる島
もうすぐ選挙でんなぁ。
トマト農場から自宅に帰ったら、島を出る時に住民票をはずしてきた島から、封書が来ていた。
村の選挙管理委員会から。
『あなたの選挙権は当村にありますので、最寄の選挙管理委員会で不在者投票の手続きをしてください。』
と書かれた紙一枚と、バッテンされた投票用ハガキが一枚、入っていた。
そうか、私も選挙できるんか。
住民票をこっちに移したのが、今月帰り着いてからだったから、選挙権ないのかと思ってた(^^;)
では、と、最寄の区役所にある選挙管理事務所に投票をしに行ってきた。
平日の昼間だったのだが、不在者投票の会場である階は行列ができていた。
すごいなー。いつもこんななのか、今回特にこんななのか。
一緒に並ぼうと列の後ろに回ったら、係の人が私の葉書を見て「?」という顔をした。
「あの、住民票移してきたので、選挙権がここにないみたいで。」
「ああ、では、奥のほうへどうぞ。」
奥に行って葉書を見せたが、事情が飲み込めない風だったので、一緒に入っていた紙を渡す。
葉書と手紙を持った人が、向こうでしばらくいろんな人と話してから、ほかのおじさんがそれを持って戻ってきた。
「こちらの手紙に『不在者投票の手続きをしてください』とありますように、不在者投票の手続きをしていただきます。」
「ハイ。」(不在者投票する場所じゃないの?)
「不在者投票“の、手続き”をしていただいた後でないと、こちらで不在者投票はできないんです。」
「???」
係の人は、何か書き込む申請用紙のようなものを持ってきた。
「手順としましては、あなた様がご自分で、この申請書に記入したものを、あちらの村宛てに郵送していただき、あちらの村の選挙管理委員会から投票用紙を郵送していただき、それを持ってこちらにお越しいただくと、投票をこちらで代わりに受け付ける、ということになります。ただ……」
係の人が首を傾ける。
「…一応、申請の受付は本日まで、となっているのですが、ちょっと日にちが間に合うかどうか…。郵送ではなくファックスで受け付けてもらえれば、ひょっとしたら間に合うかもしれませんが、通常だと…。」
不在者投票って、そういうものだったのか。
普通にしても日数がぎりぎりのところへ持ってきて、あの離島とそれだけのやり取りとなると、こりゃあ…無理だわ(-_-;)
まとん、投票断念。
んむぅ…なんか、煮え切らない………(-"-;)
留守中に届いていたとはいっても、留守にしていたのは1週間。封書が届いたのは、もし私が出てすぐに届いたのだとしても、1週間前。
日にちが足りなくて投票できなかったのは私のせいだけか?
不在者投票にそんなに手間や日にちがかかるということは、みんなが知っているようなことなのか?
もしそうだとしたって、不在者投票の手続きの仕方を封書の段階で教えてもらうことってできないのか?
だって、「最寄りの選挙管理委員会で手続き」する以前に、「もといた村の選挙管理委員会で手続き」してもらわなきゃならなかった、ってことだよね。
郵送しなきゃならないこと自体知らなかったけど、それに期日があるなら、それを書いておいてもらっても、親切のしすぎにはならないよねぇ…ってか、申請書くらい同封してくれていても親切のしすぎには……(T_T)
投票率がどうのっていうなら、投票するつもりだった人が手順知らなくて投票できなかったっていうの、ないようにしてほしい…がく。
ま、しかたないけど。届いてすぐに動かなかった私も悪かったし…しかし届いてすぐに動かなきゃギリギリだってことも知りたかった…(エンドレス。笑)
この日、投票はうまくいかなかったけれど、警察署で免許証の住所変更をした。
通帳の住所も、この日こちらに戻した。
住民票はトマトに行く前に移していた。
免許を取るために住民票を移したのだとはいえ、沖縄県民であの南の島の島民だった痕跡が、ぽろりぽろりと落ちていく。
南の島と一緒に、いつまでも終わらないようだった「夏」があっさりと通り過ぎて行き、涼しい風に身震いしたりする。
島の人が電話の向こうで「暑いよ!」と言っている言葉や、天気予報の「沖縄33℃」に実感がわかず。
ほんの2週間前はこちらもそうだったというのに、もうあっさりと夏を手放している自分がいたりして。
その辺が、たぶん何だかんだ言っても見に染み付いている、「夏は短いもの」と認識している北海道の感覚なのだろうな。などとふと思ったりして。
ただでさえ、夏の終わりというものは人類的にどこかセンチメンタルなものなのでございます。
ざわわ、ざわわ~、なのでございます。
トマト農場から自宅に帰ったら、島を出る時に住民票をはずしてきた島から、封書が来ていた。
村の選挙管理委員会から。
『あなたの選挙権は当村にありますので、最寄の選挙管理委員会で不在者投票の手続きをしてください。』
と書かれた紙一枚と、バッテンされた投票用ハガキが一枚、入っていた。
そうか、私も選挙できるんか。
住民票をこっちに移したのが、今月帰り着いてからだったから、選挙権ないのかと思ってた(^^;)
では、と、最寄の区役所にある選挙管理事務所に投票をしに行ってきた。
平日の昼間だったのだが、不在者投票の会場である階は行列ができていた。
すごいなー。いつもこんななのか、今回特にこんななのか。
一緒に並ぼうと列の後ろに回ったら、係の人が私の葉書を見て「?」という顔をした。
「あの、住民票移してきたので、選挙権がここにないみたいで。」
「ああ、では、奥のほうへどうぞ。」
奥に行って葉書を見せたが、事情が飲み込めない風だったので、一緒に入っていた紙を渡す。
葉書と手紙を持った人が、向こうでしばらくいろんな人と話してから、ほかのおじさんがそれを持って戻ってきた。
「こちらの手紙に『不在者投票の手続きをしてください』とありますように、不在者投票の手続きをしていただきます。」
「ハイ。」(不在者投票する場所じゃないの?)
「不在者投票“の、手続き”をしていただいた後でないと、こちらで不在者投票はできないんです。」
「???」
係の人は、何か書き込む申請用紙のようなものを持ってきた。
「手順としましては、あなた様がご自分で、この申請書に記入したものを、あちらの村宛てに郵送していただき、あちらの村の選挙管理委員会から投票用紙を郵送していただき、それを持ってこちらにお越しいただくと、投票をこちらで代わりに受け付ける、ということになります。ただ……」
係の人が首を傾ける。
「…一応、申請の受付は本日まで、となっているのですが、ちょっと日にちが間に合うかどうか…。郵送ではなくファックスで受け付けてもらえれば、ひょっとしたら間に合うかもしれませんが、通常だと…。」
不在者投票って、そういうものだったのか。
普通にしても日数がぎりぎりのところへ持ってきて、あの離島とそれだけのやり取りとなると、こりゃあ…無理だわ(-_-;)
まとん、投票断念。
んむぅ…なんか、煮え切らない………(-"-;)
留守中に届いていたとはいっても、留守にしていたのは1週間。封書が届いたのは、もし私が出てすぐに届いたのだとしても、1週間前。
日にちが足りなくて投票できなかったのは私のせいだけか?
不在者投票にそんなに手間や日にちがかかるということは、みんなが知っているようなことなのか?
もしそうだとしたって、不在者投票の手続きの仕方を封書の段階で教えてもらうことってできないのか?
だって、「最寄りの選挙管理委員会で手続き」する以前に、「もといた村の選挙管理委員会で手続き」してもらわなきゃならなかった、ってことだよね。
郵送しなきゃならないこと自体知らなかったけど、それに期日があるなら、それを書いておいてもらっても、親切のしすぎにはならないよねぇ…ってか、申請書くらい同封してくれていても親切のしすぎには……(T_T)
投票率がどうのっていうなら、投票するつもりだった人が手順知らなくて投票できなかったっていうの、ないようにしてほしい…がく。
ま、しかたないけど。届いてすぐに動かなかった私も悪かったし…しかし届いてすぐに動かなきゃギリギリだってことも知りたかった…(エンドレス。笑)
この日、投票はうまくいかなかったけれど、警察署で免許証の住所変更をした。
通帳の住所も、この日こちらに戻した。
住民票はトマトに行く前に移していた。
免許を取るために住民票を移したのだとはいえ、沖縄県民であの南の島の島民だった痕跡が、ぽろりぽろりと落ちていく。
南の島と一緒に、いつまでも終わらないようだった「夏」があっさりと通り過ぎて行き、涼しい風に身震いしたりする。
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ざわわ、ざわわ~、なのでございます。
by ushimaton
| 2009-08-27 20:42
| つらつら
気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。
by ushimaton
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とどこおりがちですが、
嬉しくありがたく
読ませていただいています
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