つづきのひとあし

「人生とは、何かを計画している時起きてしまう別の出来事のこと」


以前にも書いたことがある、動物写真家の故・星野道夫氏の本の中にあった、
星野氏の友人の女性ブッシュパイロットが言ったという言葉。

他の人々から見ると、じゅうぶん「何かを計画して」の部分も変わっている、
てか、「計画してんの?」とか
言われてしまうまとんであるが(^^;)

一番はじめに札幌で支援団体の代表とお会いした時、
「最終的に地元に引き継ぐところまでを我々の役割としてやっていきます。」
と、その後の活動の芯となる部分を教示され。
「なるほどがんばります!」とばかりに、走ってきた。

何もかもが、予測していたよりもなかなか進まないまま、
たくさんの途方に暮れた人々を乗っけたまま、
時間だけが予定通りのペースで過ぎていき。

「地元に引き継ぐ」の意味が、はじめは
「元来存在していた機関が復活する」
と思っていたのが、実際はそんな簡単なもんじゃない、とわかってきて。
ならば、
「地元主体の団体を作って、受け渡す」
をとりあえずのゴールとして(スタートでもあるけれど)。


ほんとうは、みんな、少しずつわかってきている。
この災害がどんなものなのか、きちんと知っている人なら。

そんな、すぐに変わるもんじゃあないんだぜ。ということ。

ようするに
「地元主体の団体を作って」の部分が、今度はなかなか難しい。
ちょっと考えればわかる事だったかも知れない。
「あとはおら達に任せでけれ。ありがとうさようなら!」
そんな言葉を期待すること自体が、一方的な「上から目線」で「外から目線」ってこと。
出ていくのは簡単だし、だれも止められないし、出ていく必要がある分野もたくさんある。
自分たちは、どうだろか?

「もう必要ない」とか
「自立」とか
“外付け”のことばではなく、
ベースにすべきは、“現場”そのもの。
誰のことを見るのか。何をしているのか。どういうことなのか。
その核心を正確に見抜く感性と、そこから未来を計画するアタマ。

脳みそミニマム級なまとんに、必要充分なアタマはないけれど、
逃げ出す選択肢は存在しない環境が、まとんの先生。

レラは、地元主体の、将来的に地域に持続するNPO法人を立ち上げる。
だけど、設立時のとりあえずの代表には、自分がなることになった。

法人化のための「起業支援ファンド」の審査を通過した。
助成の対象は、起業をこころざす「個人」。
お金自体は100%団体のためのお金だけど、責任は申請者のムラシマにある。
なったからには、後には引けないぞ。
応援してくれる人たちがいるうちに、いいもの作らんと。

…といいながら、実際は時間不足に泣いております。
準備のほかにもしなくてはならないことが、それはそれは山盛りにあるのだけど、
毎日溢れかえる送迎依頼の対応だけで日中の時間も精神力も使い果たしてしまい、
燃えカスになった脳みその再起動がまた苦労すんだ。
(でも3か月ぶりのお休みを楽しんでいるなう。でも事務所で中途半端なう。)
沢山沢山それはもう沢山の人様々な形の力があって、レラは動いてる。まとんは生きてる。


くどい文章になったけど、
もうしばらくこっちにいるしかない、ということが、どうもはっきりしてきたようだ。
ということでした。

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今日の河北新報の1ページ。
当ったり前だけど、今でも、地元の新聞は内容の大半が災害関連。
なぜ当ったり前かというと、ここの人々の生活も、頭の中も、会話のほとんども、そうだから。

そうなんだよ
# by ushimaton | 2012-08-15 15:32 | 東日本大震災

地上は星粒だらけ

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個人長期ボラスタッフのけーさんは、
車の運転がとても上手で、人とのコミュニケーション能力が高い。
まとんの弱点である事務的なあれこれや、大人社会のなんたるかなどを教え導く係(笑)
楽天的で、なんでも笑いのネタにする。
油断するとすぐにうじうじもやもやなまとんは、見習わなくてはと思う。

けーさんは、両足がない。
よく知らないけど、大人になってから、事故で切断してしまったんだって。
でも、すごく普通に義足でスタコラ歩く。
すんごい練習したんだろうなと思う。
けーさんは、昨年お母さんを亡くされた。
ようやく一周忌が過ぎたところ。

すごいなあ、と思う。
そういうものを一切振りかざさずに、被災地で、飄々とボランティア活動してる。
彼が助けているその人よりも、実は彼自身の方が多くのものを失っている、ということだって、たくさんある。

足がどうのとか、被災者と余所者の違いがどうのとか、
そんな事に大きな意味はない。
というのが彼のスタンス。


地元スタッフのヒロちゃんは、
介助や運転のセンスが抜群で、サッパリしていて、
すごく人情に篤い。
いつも、場を和ませて笑わせてくれる。
気持ちの安定しない“面倒くさい”時のまとんにも優しい。

ヒロちゃんは津波で家も何もかもなくして、
周りの人たちに
「自分のことでも精一杯なのに、なんでボランティアなんて自分がやらなきゃならないんだ」
って、あきれたり怒られたりしながら、
仮設住宅から毎日元気に通って来ている。
彼は、彼自身が助けている被災者とまったくイコールな立場であり、
同じ立場で相談に乗り、体験を分かち合いながら走っている。


同じく地元スタッフ・ハルさんは、
自分も難病かかえながら、やっぱり毎日ニコニコしていて、
れらの(巨大)マスコットキャラクターみたいになってる。

レーシングカーに乗っていたから、やっぱり運転も上手いし車にも詳しい。
根がとにかく優しいから、
やっぱりしょっちゅう利用者さんと一緒に泣きながら毎日走ってる。

「助け合っていかなきゃ」
が口癖で、
すごく頑張って、送迎の後、毎晩遅くまで会計業務をしてくれている。
震災で職場がなくなってしまって、
自分の意思と関係なく、波乱の人生に巻き込まれたけれど、
「将来性もわからず危険でハードで実入り少ない」
というろくでもない(笑)稼業に何の因果か関わってしまったのが運の尽き、
自分の病気で病院に行っては
「あっ、レラの人だ!」
と利用者さんに発見されながら、“レラの人”を続けている。


みんな、まとんと同年代。
みんなすごい。
みんなそれぞれのこれまでの人生で身につけたいろんなものや、
持って生まれたいろんなものが、
超光ってる。

尊敬する。


他のメンバーもすごいけど、書ききれないからとりあえずやめとく。
# by ushimaton | 2012-07-30 05:54 | 東日本大震災

えがお

f0032403_8535583.jpg

去年の秋からしばらくぶりに、数日間お手伝いに来てくれた方が、
「ろここさん、去年はもっと笑っている事が多かったなあ。」
って言っていたんだって。

そうか、笑ってないか。
よろしくないな…。

去年は、どうしていたんだっけ?

毎日やっぱりいっぱいいっぱいだったけど、
いっぱいいっぱいに送迎活動を頑張ることだけ、考えていれば良かったんだったかな。

冬になって
「来年度は資金援助が止まる」
という北海道からの話と、
「まだまだ何も変わっていない。」
という現地の声のギャップ調整が始まり、
何とかして続けてくれという地元の訴えを携えて
県の補助事業に応募して、
補助事業と北海道の支援(細くはなったけど)でどうにか新年度スタート。

一年はあっという間だから、
来年度以降の事を考えていかねばならず。

「地元に引き継ぐ」
というのを、
割と簡単に考えていた。
熱意もあり、ひとりじゃないから。

だけど、甘かった。

「建物をきれいに立て直すみたいにはいかないねえ」
自分が良く言う言葉なんだけど、
足元を見ていなかった。
彼ら自身が、支援者と同時に被災者でもあると、わかってはいたはずなんだけど。

“任されて、出て行かれる”
ことを恐れてる。
「まだまだ自分たちだけでは無理なんだ」と。
「ここで引き受けて、撤退されてしまったら、重すぎて落としてしまう」と。


一年経って
不思議なことに、そこら中の空気に、不安は増える一方。


こんな時こそ、「笑顔」なんだよな。

「笑顔」って、すごい力があるし。
いつも、身近なみんなの笑顔に私は癒やされている訳で。

作り笑いが下手過ぎるおいらが笑うには、
実際に楽しくなくちゃ。
楽しんで乗り越えなきゃなんだよな。

と、思った。
# by ushimaton | 2012-07-15 08:53 | 東日本大震災

フェイスブックはじめました

自分のじゃなくて、れらの宣伝でございます。
(自分は2008年くらいに始めてるんだけど、つい最近まで放置してた)

れらのfacebook、始めました。

これまで、こちらの活動報告は、札幌の団体経由のブログのみだったんだけど、
これで初めて、石巻の現地スタッフがよしなしごとを直接つぶやける場ができたわけであります。

普段、インターネットとかSNSとか、ほとんど触らない現地スタッフに合わせて、普通にEメールとしてアップできる方法で、地元のメンバーが頑張って送迎の合間につぶやいております。

駆け出しの初々しいところ、応援よろしくお願いいたします。
宣伝もよろしくお願いいたします(^O^)

http://www.facebook.com/ishinomaki.rera

アカウント持ってる皆様、このページへの「いいね!」ボタンをよろしく〜♪
私達が、読んでくれている人がいると知ることができる手段は、この「いいね!」ボタンなのであります。
まだ20にも満たないけど、
目指せ、100いいね(´▽`)


まずはバタバタとお知らせまで。
# by ushimaton | 2012-06-21 22:43 | 東日本大震災

おしらせ

今週の水曜日、6月13日の午後8時から、NHK教育(Eテレ)の番組
『ハートネットTV』で、こちらの事を紹介した放送をしてくれるそうです。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2012-06/13.html
良ければぜひご覧ください。


……いや、個人的にいうと、自分が映る番組を「見て」と言うことには、
たいへんな違和感というか消極的な気持ちになってしまうのだけど。うう(-"-;)
今回は一部、「すかいぷ」とかいうものを使って会話するということになってしまい、
それはそれは恥ずかしい思いをしたので、なおさらではあるんじゃけど…。


でぃれくたーのエビちゃんは、すごくまじめに向き合って、取り組んでくれた。
事前取材に単身石巻れらに乗り込み、丸3日間実際の送迎に張り付きで同行し、
すっかりスタッフ状態で街を走り回り、
東京に帰ったとたんに、そのギャップに「逆カルチャーショック」を受けて
しばらく寝込んでしまったという(笑)
そんな体を張ったエビちゃんが、こちらの事を思いながら作ってくれたものを
お時間あれば、見て下さいな。

教育テレビって視聴率1%なんだって。
だけど、絶対になくなってはいけないチャンネル。
市場原理だけで世の中を回してはいけないという部分の象徴みたいな存在だと私は思う。
でもって市場原理だけで人間はできていない、ということのあらわれでもあるんだろうな。

単身乗り込んできたエビちゃんが、帰る前に、
「被災は同時だけど、復興はバラバラなんだなあ。」
と言っていた。

この災害に限ったことじゃない。

私も、自分が関わったから、ここでこういうことを発信しているだけであって。
だけど、関わったからには、できることはできるだけ、してみる。

30分ばかり、あなたのその貴重なお時間を、こちらの様子を覗き見ることに
割いてやってけらいん。
お願いします。
# by ushimaton | 2012-06-10 10:56 | 東日本大震災


気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。


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