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牛乳は有害で牛飼いは残酷か

先日、ぼちぼちやってるツイッターで、ちょっとした騒動があった。
(性質上いつもちょっとした騒動はある)


『牛乳、牛肉は、危険だから食べてはいけない。』
というようなツイート(投稿)をした人がいて、それを拾った畜産関係者たちが色めき立って抗議したり説明を試みたりしていた、ようだ。

『日本で飼われている牛たちは、劣悪な環境で薬漬けにされ、病気になっていて、早死にするかごく若いうちに殺されている。だから牛乳も牛肉もきわめて不健康で体に悪い。そして牛は可哀想。』

だいたいこんな感じのツイートであったようで。
もちろん、誰が何を言っても(ある程度は)構わないものであるが、実際に畜産業に関わっている人がこれを読めば、そりゃあ、腹も立つし反論したくもなる。
私も、思わずこのツイートを読んでしまったときは、しばし凹んだ(笑)

f0032403_2158138.jpg牛乳有害論というのは数年前からちらほらと一部でささやかれたりもする話題であり、このツイートを読む前にも、牛に関する調べ物をしようとしていて、こんなようなことを書いているウェブページに当たってちょっとがっくりした事もある。
この手の、あまりにも実際を逸脱した極端な事を書いている人は、たぶん悪い人ではないとは思うが、その考え方(?)に頑なになってしまっていて、当事者たちの言葉にも素直に耳を傾けられない場合が多い気がする。
彼らにとって、「そんなことはない」という意見をいくら当事者が言ったとしても、それは「企業と政府の癒着による隠蔽工作」に思えてしまうのだ。

もちろん、そんなふうに思っている人は、世の中のごく一部だ。
だけど、それを読んだときに、業界に関わっている私たちは、たった一部の人の話であるにもかかわらず、なんだかすごく気になって、嫌な気持ちになって、なんとか正そうと必死になる。
これって何だろう?
この歯がゆさの奥にねっとりとあるこれ、何だろう。

『有害論』を唱えている人は、だいたい、実際の畜産の現場をほとんど知らない人である。
(当たり前か、実際を知っていたら“嘘・大げさ・まぎらわしい”って知ってて書いている事になってしまうから。)
ほとんど知らない。
だけど、業界人以外の人はみんな、ほとんど知らないものである。
そんな時に、「知らないから実際見てみよう」ではなく、「牛ってこんなに不健康で可哀想なんだってよ!」という方向に行く。
何故か?

そして、それを聞いた実際の牛飼いたちは、その無知ぶりを攻撃し、説得を試み、「牛をわれわれは愛しているし、牛も健康に生きている」とわからせようとする。それは一生懸命に。
私だって、返信文を書きたくなった。
放っておきたくない。何故?

そもそもが、有害論者が「どうしたい」のか、読んでもわからない。
日本から(世界から)畜産業をなくしたいのだろうか?
そして牛乳や乳製品をなくしたいのか?
だって、「牛は長生きできずに若いうちに殺されて肉にされる。可哀想。」を解決するには、牛肉を食べるのをやめるしかない。老牛になるまで飼ったとしても肉になるのは同じだから。
だけど、唱える人々も、はっきりと何かを訴えたくて書いているのとちょっと違うような気がするのだ。

根っこには、やっぱり、「食べる人」と「育てる人」の大きな分断がある。
食べる人々が、あまりにも、それを生産するところから離れてしまっている。
だから、まったくわからないから、「こんなに危険なんだってよ!」「毒なんだってよ!」というセンセーショナルでショッキングな内容に吸い寄せられる。
牛のことだけじゃない。
農薬のこと。化学物質のこと。原子力のこと。今、ありふれていて、でも実際何でできているのかどのくらいの影響があるのかよくわかっていないものへの不安。
私だってそうだ。

そして、でも、それだけじゃない、と思った。

f0032403_21591766.jpgちょうど、以前も記事に書いた内田樹さんの文庫本を読んでいたところで。
その中の第5章『共同体の作法』の話のひとつ『食の禁忌について』を読み、大いにうなってすっかり歩みを止めていたところだったのだ。
これは、是非とも読んでいただきたい。
この本自体、目からうろこというかウ~ムそうか、という内容でいっぱいなので、オススメである。
特に第一章の『男の落とし方』からすでにオモシロすぎる…って、話は脱線したが(笑)

『食の禁忌について』の中で触れている禁忌とは、「肉」に関わる禁忌である。
われわれは、草を食む牛たちの姿を愛で、うまい肉に舌鼓を打ちながらも、その間に何が行われているのかを厳重に生活から締め出し、触れないようにする。
人間が殺される映画の場面には耐えられても、家畜が殺される場面には耐えられない。
これには、じつは人類的な意志の力が働いているのではないか。と。

『家畜が食肉に「変換」される工程については、そこで何が起きているかを、隠蔽するにせよ、神話化するにせよ、「あきらかにしない」という点については人類史的に合意が成立している。それは、それをあきらかにする事がきわめて危険な「副作用」をもたらすことに私たちが無意識のうちに気づいているからである。
その副作用は、「動物を殺した罪は誰が引き受けるのか?」という問いのかたちをとる。』


腑に落ちるとはこのことか、と思った。
誰もが、意識しているにしてもしていないにしても、きっとどこかで持っているのだ。
生きている事と切り離せない、根源的な、ある種の“罪”の意識。
人間は、“罪”と感じる脳を持ってしまった。

だから、有害論者は、畜産を攻撃する。
現実を知る方向ではなく、根拠も浅い刺激的な攻撃論に同調する。
劣悪な環境、可哀想な牛たち、冷酷な牛飼いたち、と非難することは、無意識のどこかに自分も含めた人類への攻撃を含む、気がする。

そして、だから、私たち畜産業界者は、それに激しく反応する。
私たち自身が、無意識のどこかに押さえ込む“罪”のうずきを刺激されるから。

本当にね、悲しくなっちゃう。
こんなに毎日真剣に向き合って、睡眠を割いてお産を監視して介助して、体調管理に気を配って一生懸命やってて、「鬼!ヒトデナシ!」みたいに言われるとね。
だけど、私は、今の畜産を丸ごと擁護するつもりでもない。
火のないところにも煙が立つこともある。けど、これに関しては、極論に導くための“入り口”は、存在する。
だからこそ私たちは、苦しく不愉快な気分になる。

私は酪農家の娘でもないし、特に贔屓目で見るような思い入れがあってこの仕事しているわけじゃない。
どちらかというと、なりゆきで足を突っ込んだ業種だった(笑)
だから、むしろ良かったかなという気もする。

私は、肉牛の肥育があまり好きじゃない。
日本人たちが大喜びして褒め称えるような、「サシ」がたっぷり入った黒毛和牛を育てるには、当たり前だが脂肪のたっぷりついた牛に育てなくてはならない。
牛の健康を維持しつつも脂肪たっぷりに育て上げる、というのが、農家の腕の見せ所ではある。
だけど、そもそも脂肪たっぷりの牛に育て上げる、というのは、完全に人間のエゴに牛を合わせた姿である。
普通に赤身の肉食えよ!!って、言いたくなる(笑)

時折私も記事にするように、乳牛は、乳を出すために人類によって改良された姿である。
それは今でも続いている。
乳をたくさん出す牛が残され、乳をたくさん出す遺伝子の雄牛を種付けして、乳をたくさん出す子牛が生まれるという事によって。
そろそろ、いいんじゃね?って、言いたくなる(笑)

牛を、かわいそうだと思ってますよ、私は。
だけど、それは、牛飼いによって虐待されて病気と薬漬けでかわいそう、なんじゃない。
人類が背負った“業”としての、感情。
牛乳がどれくらい「有害」なのか、わかりません。
本来の人間の食べ物ではないだとか言うけれど。
だけど、たとえば縄文時代まで日本人は米を食べてなかった。

そんな、さまざまな思惑が入り乱れて、なんだかどうにもならない後味の悪いやり合いをすることになってしまうのね。


f0032403_21594325.jpgとーもーかく!

根源的な部分は仕方がないとして。

生産現場と消費現場の離れすぎは、何とかできる部分でしょう?
離れすぎを逆手にとって、現実よりもイメージを利用する、業界やマスコミも悪い!
実際は、草原で草を食む乳牛たちも、母牛の乳に吸い付く子牛も、ごく一部の姿でしかない。
牛乳パックにも、酪農のイメージ映像にも、その絵を使いすぎ。
だから、「実際はこんなんじゃないじゃん!」となるのに。

隠すべきものじゃない。そんな必要ない。
ありのままを見せるだけでいい。
良いイメージにする必要もない。
そう思う。



このブログは、ただのまとんのへっぽこ日記以上の何にもなれないものだけど、せめて訪れたいくらかの人には、ありのままを知ってもらえればいいかな、と思う。

いいところも、悪いところも。
by ushimaton | 2011-02-21 22:28 | ウシ話

うしのおなかの宇宙探検

f0032403_1336568.jpgうしうし基本教室。

牛といえば、日本で代表的なのは、白黒模様のホルスタイン。
ホルスタインは、乳牛。

「乳牛は、オトナになったら、お乳が大きくなって牛乳が出てくるようになっている。」
と思っている人、手を上げて~。

つまり、生まれた子牛を育てて大人にして、乳が出るようになったら搾るのが酪農、と。
ちなみに私も、自分が何の因果か酪農にかかわるようになる前は、なんとなくそんなイメージしか持っていなかった。

しかしですな。
よく考えると、そんな哺乳動物はおらんのであります。

どんな生き物も、うしも、まずは当たり前だけどメスしか乳は出せない。
そして、メスだとしても、子供を産まないと乳は出ない。
それから、メスしか産まないなんてことはありえない。

つまり、白黒模様のホルスタインを育てて、まずは子牛を産ませる。
産んだ母さん牛は、牛乳が出るようになる。それを搾る。
産まれた子牛がメスだったら、基本的には育ててお母さん牛にして搾る。
オスだったら、牛乳は搾れない。だから、肉用に育てられ、スーパーの「国産牛」シールを貼ったパックに入る。


当たり前だけど、大人になった牛を黙って眺めていると子牛を産む、なんてことはない。
牛だって、いわゆる交尾をしないと子供はできない。
でも、交尾はしないよ。ほとんどの場合。
どうするかというと、「人工授精」というやつを代わりに行うのだ。

牛の妊娠期間は人間とほぼ同じ8ヶ月。
人間と同じで、メスが卵巣から排卵して受精の適期にならないと受精して妊娠しない。
ここでは人間と違って、牛はその適期になると「発情」をしてそれを知らせる。
オス牛がいるところならオス牛は張り切る。ほとんどの牧場のようにオス牛のいないところなら、人間が人工授精をする。

その、人工授精というやつ。

これを初めて見たときは、驚いた~。

受精師さんが、「直検手袋」という、肩まですっぽり覆う大きなビニールの使い捨て手袋をつけて、牛の背後に回り、牛のおしりの穴から肩まで手を突っ込んでしまうのだ。
直検、つまり直腸検査といって、腸の壁ごしに、その下にある牛の子宮を触って状態を診るのだ。

人の手が肩まですっぽり入ってしまう牛の腸って!!(@0@;)
肩まで埋没させながら「うーん、左だな。」とか「まだちょっと早いな。」とか言ってるし!!(?_?;)

f0032403_14284755.jpg写真がないので、岐阜大学動物病院のHPからお借りした画像。

牛は普通~にのっそり立ってくちゃくちゃ反芻していたりする。
「牛のおなかの中、おしりの向こうは宇宙になってるんだと思うな。」
と、いつもしみじみとつぶやく私なのだった。


そんなある日。
発情牛の直検をしていた職場の人が、
「手、入れてみます?」
と言ってきた。
「えええ、だ、大丈夫なんですか??」
謎に包まれた、肛門の向こうの禁断の宇宙空間に、私のような無防備な素人が踏み込んでしまって、肩から向こうが謎の4次元空間とかに取り込まれてしまったりしないのであろうか。

びびりながら、手袋をはめる。
直検手袋自体は初めてではない。
昔、料理をしていて指をスパッとやってしまい、「お前は料理に自分の指入れるのか!?」とからかわれながら病院で4針ほど縫ってもらい、翌朝からの搾乳の時にこの手袋を使わせてもらっていた(笑)

そしてまとんは禁断の宇宙空間に手を差し入れたのであった。

むむむ。
肛門の括約筋は力強いので、腕がぎゅーっと締め付けられて血が止まりそう。
その向こうの空間は、…広い…。
ほら穴みたいだ。うわぁ。
あったかい。
ぶよりんぶよりんしている。
ちょっとざらついたペースト状の物質が邪魔をしてる。
直検している人の真似をして、私もその邪魔な宇宙物質すなわちウンコをペッペッとかき出し、またやり直し。

どこもかしこもぶよりんぶよりん。
でも、言われてずーっとそのぶよぶよ壁を探っていると、その向こうに確かにほんのりと何かがあるのが少しずつわかってきた。
ぽよぽよしている膀胱。
真ん中に一本の縦筋のくぼみがある、子宮。その手前に子宮頚管。
でも、言われればなんとなくわかる、という程度。素人なもんで^^;

人工授精をする人は、この腸壁越しに子宮頚管を「握り」、長い細いストローを通して子宮に精子を送り込むのだ。
すげえなあ。

人工授精用の精子は、種牛から採取されたものを一回分ずつストローに入れて冷凍し、液体窒素の中に漬けられた状態で売買され、保存されている。
液体窒素は小さなタンクのような容器に入っている。

南の島にいた頃、運転免許を本島で取って船で島に帰るとき、親方に
「液体窒素買ってきてくれ」
と頼まれ、言われたドライアイスなどを扱っている会社に行って
「あのー、液体窒素下さい。」
とシュールなおつかいをしたことがあったな。


そんなわけで、まとんの腕は宇宙人に持っていかれることもなく、無事に牛のおなかから帰還した。
by ushimaton | 2011-01-10 15:12 | ウシ話

裸足で牛乳

ニュージーランドの牛乳メーカーが、なにやら面白いキャンペーンをしていたみたいね。

 TVCMこちら↓

 http://www.meadowfresh.co.nz/


なんと、どこだか知らんけど大きな駅をひとつ、丸ごとジャックして、芝生を敷き詰めて草っ原にしちまったのです。
電車から降りてくる人々に試供品を配りまくり。
そのときの様子をCMにしたらしい。

やることがデカくて、かっこいいですな。

ニュージーランドは放牧酪農大国だから、草原は“イメージ”だけでなく、実際の牛乳の出処ともつながってるしね。

草原ホームに降りるなり、いきなり裸足になってしまう人なんかは、CM撮影用かもしれないけど。
でも、それを見て、実際に裸足になった人もいたかもしれないねー。


裸足で草の上を歩いたこと、ある?
意外となくない?
うんとうんと小さい頃ならあったかもだけど。

ずっと前、モンゴルに行ったとき。
モンゴル人の友人一家の里帰りにくっついて北方の草原地方に行ったのだけど、草っぱらで、
同年代の友人のダンナや弟夫婦とまったりしていたら、
「はだしになろう!」
と、みんなして靴を脱ぎだした。
で、私もつられて靴を脱いで、裸足になって草を踏んで、その感触になんだかものすごーく、
ビックリしてしまった。
そのときのビックリ感が、いつまでも忘れられないのだ、なぜか。

意外と、ふんわりしてない。
こそばゆいというよりも、ちょっと痛いくらいなしっかりしたチクチク。
裸足で地面を踏むと、こんな感触なのかぁ。
わかっているようで、実際にやったらビックリ。なにがと言われてもわからないのだが。
足の裏の肌ぜんたいから、草の地面の情報がわーっと伝わってくる。
普段、そんなところから何かを感じることなんてほとんどないのに。

なんか、それが、すごく、よかった。

その記憶とは全然関係ないかもしれんが、南の島の粘土質な畑で雨の中働くとき、
長靴を脱いで裸足になってニチョニチョ歩き回るのも、結構好きだった(笑)

ちなみにモンゴルで、(前も書いた気もするけど)
「だいぶんモンゴルに慣れてきた。」と言った私に、友人が
「まだまだ。裸足で牛のウンコも踏めないのに。」と言った。
子供の頃、おばあちゃんの手伝いで牛を追う早朝など、寒くて足がかじかんで、
落としたてのあったかい牛のウンコに乗っかって足を暖めたそうな。
モンゴル、イカス。


CMを見ていて、なんとなく思い出しただけ。
だからどうってわけではないんですが。

足の裏で飲む牛乳。
いやそういうCMではないんだけど(笑) でもね、いいよこういうの。



…動画を記事にできるなんて、まるでまとんじゃないみたいなハイテク環境じゃございませんか!
ビバぶろーどばんど。
そりゃーなくても平気なのも知ってるけどね。
by ushimaton | 2010-01-19 20:08 | ウシ話

奇跡のモンゴルしばり

寒い…。寒すぎだ。
朝の搾乳後にちょこっと畑を歩いて、足の先がかじかんだ(-"-;)
7月なのに、我慢できずにフリースを着てしまったよ。
今年って…冷夏?冷夏なの?それともここだけが寒いの??


f0032403_21571174.jpgいつも元気なサンちゃん親子。(あ、あったかそうな写真…。もう夏は終わったんだろうか!?)

搾り始めの頃は油断大敵で、蹴りはしないが地団駄踏みで続けざまにカップを2つ破壊し、スリリングな搾乳タイムを提供して下さっていたのだが、半月もするとようやく慣れて、去年と同じような「たまに、気をつけていれば避けられる程度の地団駄を踏むモー」くらいになってきていた(^^;)

そんなある朝、みっちゃん場長が新たなる試みを提案。
「まりちゃんの言っていた、モンゴル式の固定をしてみよう。」

先月、サンちゃんのジタバタにハラハラしていた頃に、人類学でモンゴルを研究していた友達のまりちゃんが、「モンゴルみたいに8の字で両足を縛ってみたら?」とコメントに書いてくれていて、それ以来“モンゴルしばり”が私達の話題になっていた。

私がモンゴルに行ったのはもう8年も前(になったのか!ガーン)で、その頃は牛に特別に探究心を持って眺めたりしていなかったので(笑)、記憶はかなりあやふや…。
確か、関節よりも上を縛っていたような気が…。とりあえずやってみよう。

それまでは、後ろの片足がちょっと後ろの方になるようにロープでくくっていた(そうすると反対の足もジタバタしづらい)。
ドキドキしながら(暴れて倒れてきたらこっちに逃げよう、とか頭でシミュレートしながら)試しに両足を縛って搾乳してみたら…。

暴れない。
倒れない。
ほとんど動かない。
おとなしい……。

f0032403_21555563.jpgまってまって。搾る前にたまが朝ごはん飲むから。
準備をしていたら割り込んで来たおたま(^^;)

割と初めの頃の写真なのだが、今やすっかりしばる方もしばられる方も慣れて、ちょっと縛り方も工夫しながら変わってきているが、だいたいこんな感じ。

サンちゃんは、さっそくちまちまと微妙に前進する技を身につけたが(笑)、基本的にはとても静か。
すごいぞ、モンゴル(@_@)
いや、実際のモンゴルとは全然違う縛り方になってはいるんだろうけど…(^^;)
さすが、牧畜の歴史の深さが違う大親分の国。みっちゃんと、
「先人の智恵は偉大だねぇ。」
「先人と呼んでいいんだろうか?」
「大昔は一緒だったんだから、いいんじゃない?」
などと無責任な会話をしながら搾っている。

まりちゃん、ステキな提案をさんきゅー♪


f0032403_22212527.jpgたまちゃん、本日で生後1ヶ月となり申した。

いやぁ、大きくなったもんだ。
もうすっかり『牛』になっちゃって、もぐもぐ反芻もするし、座る時もなんとなく「どっしり」って感じに腰を落として、「ふーー」などと鼻息を吐いている。アゴもたるんできたし(笑)

下痢知らずの病気知らず。よかよか。



f0032403_22271227.jpg(まだ?)ガングロは似ていないけど、こうして見るとママにそっくり!?

脱走王・サンちゃん直伝でテンコーイリュージョンを学んでいるのか、何回か柵も抜け出したし(^^;)改良したから今は平気だけど。

少しずつ人に大胆にアプローチするようになってきて、最近は搾乳中に耳をなめられて全身鳥肌が立ったりもする(-_-;)

クレオパトラ・たま』とミホちゃんに名付けられたくっきり縁取りおめめのデュードロップ。
君の健康に乾杯だ。

by ushimaton | 2007-07-14 22:45 | ウシ話

走れ!たまちゃん

ようやくみっちゃんが子牛の名前を公開してくれたのでこちらでも遠慮なく…。
長期熟成で温めていた名前の割に決断までにじっくりと時間を費やし(笑)、ついに登録した名前は「デュードロップ」ちゃん♪
サンシャインのサンちゃんのように縮めて呼ぶには、デューちゃん?ドロちゃん?…ちょっと微妙なので、デュードロップの意味である「露のしずく」的な意味合いを込めて、「たまちゃん」などと呼んでいる。(急に庶民的なあだ名!?)
ちなみに私は今、珍しく幕末ものの小説『竜馬が行く』にちょっとハマっているところで、つい江戸時代風に『おたまさん』などと呼んでしまうのだった。

このおたま、人に全然懐いてない。
人間が哺乳しているわけでもないから、人間に何かいいことをしてもらう期待もない訳で、むしろ捕まって耳をバチンとやられたりあまり良いこともないので、人が来るととりあえず警戒する。
あまり近くに来てくれない(-_-;)


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ドキドキ。
なんだろう。
こわいけど、ちょっと気になる…。



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ドキドキ。
じわり、じわり。
くんくん。



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じわりじわり。
くんくん、くんくん。



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くんくん、くんくん。
くんくんくん。




あ、あまり近くに……
たまには、来る(^^;)


そんなおたまちゃんが走るところを携帯の動画で撮ってみた。
↓ページの展開が遅くなるので、折りたたんであるっす。↓↓

走るたま姫の動画はこちらから~。
by ushimaton | 2007-07-08 22:47 | ウシ話

ちび子の1日


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よく飲み、



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よく寝て、



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よく出し、


(ウンコもきわめて健康。やっぱり土を食べるから黒いけど ^^;)



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そのほかの時間は、走る!



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走る!



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走る!!




あとは、だいたいお母さんのマネなんかしてみてまーす。

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それで、だいたいジンセイに必要なものは間に合うみたい。
by ushimaton | 2007-06-26 19:40 | ウシ話

油断大敵ダブルヘッダー


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耳票(牛の耳につける全国統一の識別タグ)もバチッとついて、もし逃げ出しても鹿と間違われることはなさそうになってきた、サンちゃんの子っこ(場長みっちゃんが悩みまくりのため名前は未定)。
はじめはうまくおっぱいを自分で見つけられずハラハラしたのだが、もうすっかり慣れてお手のもの♪
サンちゃんも、はじめはムームー鳴いてそばを離れないくせに、乳を吸いにくると足で追い払ったりして、これまたハラハラだったが、今はじっとして吸わせている。でも子牛が突くと足が出るけどね(^^;)
毎朝夕の搾乳前の「乳飲みタイム」は、はじめは母子共にどこかに繋いだりロープの端を持って誘導したりしていたのだが(親子の同居に慣れていないので過保護!?)、だんだんいらなくなってきた。
というか「乳飲みタイム」自体がいらなくなってきたかもしれん(^^;)

去年は、子っこは残念だったが、搾乳自体はしているので、久々だが勝手はわかっている我ら。
今年はちょっと新たなる試みをしてみることになった。


f0032403_222372.jpg名付けて『アウトドア&ダブルヘッダー搾乳』!

小屋の中での搾乳だと、サンちゃんを固定する時にどうしてもその場でウンコやおしっこをされて後始末が面倒なので、外でやってみようか、と。
(牛は、追い立てられたり何かされて緊張すると、迷惑なことに“落し物”をしてくれちゃうのだ)

そして、みもりの里のかあちゃん達がしているらしい、二人で左右から同時に乳搾り、というのも挑戦してみよう、ということになったのだ。

アウトドアは気持ちがいいし~。
二人だとお喋りしながら搾れて、いくらそれほど乳量の多くないサンちゃんとはいえちょっと大変な手搾り作業を、楽しく、しかも半分の労働量で行えるし~。

…と、初めてではない、しかも一人の作業とは違う、という気の緩みが、事故を招く……。


まとんは 乳をしぼりはじめた。
サンちゃんは 様子を見ている。

ひなたがあらわれた!
ひなたは ラブリーなえがおで こっちを見ている。
まとんは 誘惑されてしまった。
まとんは ひなたに 色目を使っている。

隙あり!!
サンちゃんのこうげき!
サンちゃんは 足をすばやく上げた!

バキィ!!


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搾乳カップに痛恨の一撃!
搾乳カップは しんでしまった…。
(本来は農薬計量用のカップらしいが)

まとんは 乳をかぶった。
手に 長さ2ミリメートルの大けがを負った(笑)
まとんの 乳搾り人&乳母のプライドに 10のダメージ!



車の免許も、取りたてよりも取得した1,2年後が一番事故が多いと聞いたことがある。
気の緩みは事故のもとじゃ。みなさんも覚えておいてくれなされ。

毎日ひなたが、部屋の片隅に打ち捨ててあるこの破壊されたカップを持ってきては「直せ」とせがんで、乳母ちゃんの心の傷をえぐるのだった…(笑)
by ushimaton | 2007-06-18 22:36 | ウシ話

ちび子の朝


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「おはようございますー。」

うーん、のび~~。




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「あー、でも、まだねむい。むにゃむにゃ。」

ごろり。




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「どうしたの!?立てないの!?しっかり!!」

フンガフンガ。べろべろべろ。



「もう立てるってば…母ちゃんはうるさいなー。寝てらんないよ。」




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「ほら見て!わーいわーいわーい!」


「どこに行くの!?お待ちお待ちお待ち!」



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「寝るの?じゃあ私も……。」

「お母さんてば全然一人にしてくれないんだから…。
 ま、いいか。なんかあたしも安心できちゃうし…むにゃむにゃ…。」


by ushimaton | 2007-06-16 22:56 | ウシ話

うまれますた

サンちゃんが昨日、めんこいちびを出産いたしました~♪まずは、みっちゃんのブログの報告をどうぞ♪


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朝、「あれ?」と様子を見に行くと、もう出産が始まりつつあるようだった。
羊膜が見え隠れしているので、「そうだ、ビデオで様子を撮影しよう!」と家に戻ってビデオを取って戻ったら、もう破水していた。

と思ったら、あれよあれよという間に足が出て頭が出て、ずるーんと出産~!
そこでビデオの電池が切れる(-_-メ)ダメじゃん。しかも充電池持ってきてないし。

大興奮のサンちゃん。
昨日は一日中「ンモ。ンモ。ンモ。」と鳴きながら子牛をペロペロペロペロなめまくっていた。
子牛はマッタリした様子で、なかなか立ち上がらない。
しかも、立ち上がろうとするとサンちゃんが興奮して逆に邪魔になっているし(^^;)


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「きゃーー!!
 立つわーーー!!」


フンガフンガフンガ!!


(この目……笑)



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「あら…立たないの?
 なんで??」



それはキミが邪魔しているからではないか?(^^;)



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「手伝ってあげる。
 よいしょっと……。」



おお!(@o@)
半歩前に出て、前足でそーっと子牛を押して、立たせようとする!

牧場で見た牛達はいつも、生まれたらすぐに母牛と離すから、こんなことをするなんてオイラ知らなかった。
なめて鼻で押したりして、しばらく立たせようと頑張って(その割に子牛が立とうとすると接近しすぎて妨害になってるが)、それでもなかなか立たないと、足でポコポコ触って起こそうとするのだ。

野生動物とかだと早く立つ事が生死に関わるから、そんな野生の血が騒ぐのだろうなあ。



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「あら…寝るの?
 じゃあ私も……。」



なんかえらく窮屈そうなんですけど…。


母の愛 空回る1日……。
by ushimaton | 2007-06-15 07:47 | ウシ話

激写!!サンちゃんのチチ毛。

搾乳中は暗くて撮れないので、昼間に撮影を試みた。

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これが、サンちゃんのチチ毛・冬バージョン。
濃くね?(若者口調)

ムートンタッチで気持ちが良いが、へちゃげていてあまりたくさん出ないぞ。
でもとっても濃くておいしいし、自家消費分だとこのくらいでちょうど良いし、乳頭も荒れていないし、まぁこのくらいでいいんでないかい?

喜んで乳搾りに協力してくれれば言うこと無しだけど、それじゃあなんだかサンちゃんらしくなくてつまらないから、今みたいに、毎回粒餌に釣られてまんまとモクシをはめられてブーブー(モーモーか)言うくらいが妥当なところか(笑)

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ついでに冬耳毛。
耳毛ももさもさ。

もう少し遠くから撮りたいのに、カメラという珍しい物体を持って乳や顔に接近してくるのが気になって(当たり前か)ブフブフと鼻をくっつけてくるので、思いのほかのド接写しか撮れず(^^;)

サンちゃん、妊鑑プラスだったんだってー。つまり妊婦であります♪
じゃあしばらくは、発情で油断すると後ろから乗っかってこようとされたりの心配はないんだね。

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チビチビは相変わらずブモブモ言ってやたらと走る。
哺乳の後、さくらが口の周りの牛乳をなめに来ている(^^;)
ウンコも、硬いけど頑張ってひねり出してる模様。

一番本調子じゃないのはたけさんかなー。
なんか疲れたとかで、仕事以外の時間を全部寝て過ごしている。
アナフィラキシーの後遺症ってあるのかしら?
まぁ一度生死の境をさまよって帰ってきてるんだから、タマシイ的にも(笑)疲れたのかな?長距離移動で(^^;)
by ushimaton | 2006-11-06 21:14 | ウシ話


気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。


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