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適性と才能

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相変わらず毎回新しい先生になることが多い、自練の技能授業。
先に車に乗って、今回の先生を待つ。
「ハイこんにちは~」とか呟きながら、先生登場。私の教習原簿を受け取ってパラパラめくり、顔を上げて
「また50年生(昭和50年生まれの意味。沖縄は○○年生、と生まれ年を話す事が多い)だ。さっきもそうでしたよ。今日はオバサンばかりの1日なのかな、ここの基準は18歳なのに。」
ハイハイ(-_-メ)
全然悪気はないのよね。意地悪じゃなくて本心だから(笑)しかし一歩間違うと、「セクハラ」ならぬ「トシハラ」やで(笑)
まぁこっちは30で小学生くらいの子供がいるからなー。長寿県なのに人生の折り返し意識の早いこと(-_-)

大抵毎回、最初に「どうして今更免許?」「どうしてこの歳まで取らなかったの?」と言われる。
こっちは高校生はみんな卒業前に免許を取ってしまうそうな。
「一部の進学する子が取らないくらい。」
沖縄は進学率が高くないから、かなりの割合の高校生は免許持ち。札幌ではバイクすら禁止されているのに。
…と思ったら、こっちの高校もどうやら本当は禁止らしい。しかし卒業までに免許持ってないと就職に響くと…なんじゃそりゃ(^^;)


それはさておき。

入校式の直後に行われた「適性検査」の結果を踏まえた面接があった。
適性検査は、『これと同じ図形に○をつけよ』とか『できるだけたくさんの△を書け』とか、計算とか、性格診断とか。
結果はいくつもの運転に必要な要素ごとに『問題あり』『問題なし』『注意』などと出てくる。

渡された、私の運転適性検査の結果。
「まとんさん…特に問題がないですね。」
見ると、『状況判断力』『行動』『精神』全11項目“問題なし”に丸がつき、総合判定『運転に適しています』。

…おかしい(-"-;)
なぜだ…なぜ、それなら私はこんなに下手くそなのだ?
あ、
「適性」と「才能」は違うもんな(爆)
ていうか適しているか?ホントか?

教官「全項目問題なしではありますが、一つ一つ見ていくと、“問題なし”でも点数が低いものはギリギリだったりして注意が必要なんですよ。」
ふむふむ。
「まとんさんの場合…『神経質傾向』『気分の変わりやすさ』の数字が低めですね。」
ひ~、なんかわかるかも(-"-;)
「運転していて何か失敗したときに、それを気にして引きずってしまって、かえって危なくなる、とか。小さな間違いに気を取られて大事なところが危なくなる、とか。」
…穴があったら入りたいo(_ _*)o占い師より当たるぞ(当たり前か)。
運転していて色々失敗が重なると、どんどん凹んで悪の循環にハマるのだ、私。
診断票の、この項目のアドバイスを読むと、
『くよくよしやすい。運転中は過ぎ去ったことは忘れ、余計なことに神経を使わぬように。』
…ハイ。(笑)

『動作の正確さ』『衝動抑止性』は点数が高く、『衝動抑止性』は満点。
学科授業で、ランダムな数字の中から順番に数字を見つけていくという『集中力の検査』では、教室で一番であった。
しかし。
これらの検査は、大事な所がわからない。
私は、検査のこの時だけ、超真剣“過集中モード”に入っていたのだ。
いわば短時間ターボ全力疾走。
集中切れたらガッタガタよ(=_=)
これって一番危険じゃね?(笑)

明らかに、自分に適さないスピードで進んでいる、今の教習プログラム(自分で組んでるんだが)。
ただでさえ緊張する授業を連続で受け、しかも落とすわけにいかないということで、終わったころにはヘトヘトに精根尽き果てている(笑)
緊張と頭を使うことで、1授業の後にはもうお腹が鳴る。飴やチョコレートで糖分補給しながら、授業を続ける。

島の親方から用事で電話があった。
「お疲れさん。いや、お前は(自練ばっかりで)疲れてないか。」
…疲れてますが?(T_T)
「自練で疲れてるぅ?ははは。あんなの誰だって運転できるのに。」
……(-_-メ)


「機械や車を運転できてなんぼ」という我らが農場。
運転できないがために、どんな思いをしてきたことか。
アクセルとブレーキの位置もわからない頃の私に、マニュアルリフトを「運転してもらわないと困る」と迷惑顔で運転させようとした先輩。
「まとんと一緒だと私ばかりドライバー係になる」と不満を漏らす同僚。
「○○は運転のセンスがある!まとんは悪いけどそういうのはない。」
「まとんの後がまの○○は機械うまいぞ。」
はじめから私は免許がないです、と確認して働き始めたのに。

免許を持つことで、何かが変わるか。
いや今まで乗ってなかった車やトラックに乗り、やっぱり笑われるのか(まぁこれは間違いないだろうけど)。

何にせよ、私は自分が運転できるようになっても、絶対「誰でも簡単だ」なんて言わないぞ(笑)
できない人に「やって」とかぶん投げて知らんふりとか絶対しないぞ。


はっ!
『くよくよしやすい。過ぎ去ったことは忘れよ。』

その通り!! (爆)
by ushimaton | 2008-10-11 20:53 | みなみにっき


気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。


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