愛するポンコツ達
ここで働いていると、必要に迫られて畑や農場の敷地で色々な機械に乗ることが多くなる。
というか、乗らないと仕事にならなかったり(^^;)
…アクセルの場所も、クラッチの意味もわからない私ですが?(-_-;)
そして、農場の機械たちは、ほとんどがかなりのボロ(笑)
潮風に蝕まれながらも健気に酷使に耐え、不調だといってもすでに「メーカーさん」の手は遙か前に離れて、農場の機械職人(笑)の手によって修繕されている。
だから、あちこちに自作の部品だとか「さんぴん茶」の空き缶だとかがちりばめられているのだ。
一番上の写真のちびトラクターは、もう成人式は過ぎているであろう古老。穴だらけになってもまだまだ生涯現役じゃ~。
昔の機械の方が丈夫で壊れないってさ。
これにさらに自作の部品をくっつけて作業する。刈り取り後の牛の牧草(前に載せた、3メートルくらいになるやつ)の畝の間をトットットッと歩きながら、灌漑ホースを引っ張ったり。
トラクターの後ろにつけた回転するはずの部品が、過去になにやら不幸な事故に遭ったらしく、歪んで回らないことがあった。
一人たたずむ畑の真ん中から、電話で指示を仰ぐ。
言われたとおりにしてみるが、まだダメ。
これしきのことのために人は割けない。自力でなんとかするしかない。
どこが引っかかっているんだ?
どうしたら動く?
ビニールテープでぐるぐる応急処置をして、騙し騙し…動いた動いた♪
なんか一人で快挙を成し遂げた気分( ̄∀ ̄)
しかし島のあちこちに散在する農場の畑で、みんなが同じような事をしているのだ(笑)
フォークリフトの運転も、オートマのリフトなら操作も難しくなく、慣れると普通の作業ならできるようになった。
フォークリフトは一般の車と違い、後輪が回転して左右に曲がる。それで運転しずらいらしいのだが、普通の車を知らない私なので、それほど違和感なし(笑)
しかし、ある時、いつも使っているオートマリフトがどこかに出張中で、教えてはもらったが難しいので使わないよう逃げていた、マニュアルのじいさんリフトをどうしても私が動かさねばならなくなった。
このリフト。
ブレーキがない。
サイドブレーキもない。
エンジンを止めるには、足の下から出ているヒモを引っ張らねばならない(笑)
これで、坂道になった倉庫の入り口を登ったすぐ先にある、リフトの爪とぴったりサイズのパレットを取り出さねばならない。
そう。坂を登り終わって平らになったすぐの場所に(つまり坂を登りながら爪を動かして水平に合わせながら)、ぴったり爪を合わせて入れねばならないのだ。ブレーキのないリフトで。ほぼ初めての作業で。
登る→爪が合わない→止まらない→ぶつかる~!→慌ててクラッチ→坂を後ろに落ちていく→慌ててクラッチ離す→いきなり前進→爪が合わない→止まらない……(繰り返し)
最後はもうとにかくパレットを取るどころかただただ止まってほしくて、後ろ向きにぐるりんと一回転(T_T)
傍目に見ていたらきっと「Mr.ビーン」かなにかのようにコミカルであったに違いない。ガクガクいわせたりエンストしたりしながら、引きつった顔で坂道を前後前後の一回転…(-_-メ)
車を知ってる人は、「そんな時は半クラだよ。」なんて後で事も無げに教えてくれたが。は、はんくら?(笑)
ぐるりん回ってパレットの山にぶつかってやっと止まった私はその時、「私にこんなのを運転させるなんてイジメと同ぢってば!」と半泣きになったのであった(^^;)
ブレーキないって怖い。
普通に止めておきたくても動く。
「そんな時はリフトの爪を地面にしっかりつけて、爪で止めておくのだ。」
…テクニックが身に付きますな(-_-;)
その後私の暴挙(いや乗りたくて乗ったわけでは…)に気がついた親方に「まとんはこのフォーク使用禁止!」とされ、晴れて堂々と他人任せにできるようになった(笑)
しかしさらにその後、機械職人の手によってブレーキが直り、結局私も乗ることになり、プスンプスンとエンストさせながらたま~に仕方なく使っている。
ブレーキ踏んだらエンジンて止まるのね。クラッチも一緒に踏まないと(-_-;)
「マニュアルのリフトってどうしてこんなに難しいのかなぁ。」
「おっかなびっくり乗ってるからさ。」
確かに…。
今乗っているのは、一番下の写真の機械。
このショベルで、刻んで運ばれてきて山と積まれた牧草をすくい取り、牛たちにあげていくのだ。
1すくいを2回に分けて入れるのが均等にいかず苦戦(*_*)。400頭がお腹を空かせて待っている!
急いでやるも時間ギリギリで焦る~。
この機械。
去年の今頃、若くして亡くなった、小清水の私の牛師匠Hさんが、いつもドリフト走行しながら爆走していたっけなぁ。
なんて思い出しつつ、下手くそな運転を頑張っております。
機械って便利だけど、思うように動かないうちは不便でもあるな。
by ushimaton
| 2008-09-13 12:31
| みなみにっき
気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。
by ushimaton
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