哀愁のモッツァレラ
連日の牛乳洪水に対処すべく、様々な「作品」を仕上げている日々。
特にみっちゃんが帰ってくる前は、一人でどうにかストックを増やさないようにするべく、乳製品レシピ探しに奔走していたのは以前も書いた。
右は、リコッタチーズ(レモンで固めるイタリア版牛乳豆腐みたいなもの)。
牛乳豆腐と違い、火にかける前にレモン汁と塩を牛乳に混ぜ込む。チーズらしくちょっととろける感じとレモンの香りがあって、わりかし評判が良かった。
(ただし帰宅後のみっちゃんには、「市販のレモン果汁の、本物じゃない香りがする」という「さすが!」意見も。舌が肥えてる人ってやーね(笑))
こちらはちょっと前の、みっちゃん製ケフィールチーズ&これまた手製のゆずマーマレードを使って作ったレアチーズケーキ。
こっちの評判は…「そこそこ」。
ぬぅ、正直ものどもめー!
もともと、お菓子作りが大好きで、しかも手間隙を惜しまないみっちゃんの手作り食品にあふれている家庭なので、ズボラがモットーの私による「お子様クッキング」では太刀打ちが出来なーい(笑)
あれやこれや作っているうちに砂糖もなくなり、まとんピンチ!
こうなったら…仕方ない、あれに手を出すしかないでしょう。
チーズ作りに。
大量に牛乳を消費するには一番の手だてだとはわかっていたのだが、今まで温度管理やら器具の消毒やら作り方の細かい決め事に恐れをなして、というか面倒で手を出さずに逃げていた、チーズ。
もう、これしかない。
しかもこの家にはチーズ作りの本が3冊くらいある。
たけさんが読む、英語版の本格レシピ本も!
しかしこの本は英語なのに加えて、温度は華氏(℃じゃなくて°F)、重さはポンド。憎たらしいメリケン本だこと。
それらを(できるだけ日本語を)参考にして、モッツァレラチーズを作ることにした。
スターター(発酵の素の乳酸菌)にはヨーグルトを使用。レンネット(チーズを固めるためのもの)も冷蔵庫にあるし、不安ながらも作り始める。
手順に沿って半信半疑で作り始めたら…おや?ちゃんと本の通りに固まってきてるじゃないか!
カードカッターという、細いワイヤーを張った枠のようなもので細かく切って、ゆっくりかき混ぜると、乳清(ホエー)と分離していい感じのツブツブに。
すげー!おもしろーい!
なんだ、意外と簡単なんとちがう?
その後も本の通りに作業は続き、しばらく寝かせて発酵を進めて、熱いお湯に浸けて練る作業に。
ここまでくれば、あとはほんのちょっと。練ったチーズを丸めて、冷水に入れて冷まし固めると…
なんだこれ?
どう見てもモッツァレラとはいえない、固い上に人間の脳みたいな不気味な物体がぷかぷかしてる。
劣化したスーパーボールみたいな硬さ。
あれ?失敗?
うーむ、口惜しや(怒)
この日から、連日の私のリベンジモッツァレラファイトが続くことになるのだった。
「続く」というからには、その次の作品もイマイチだった、ということ。
前日に比べれば弾力もあり、なんとなく伸びるし、ちょっといい感じになってきたようでもあるが、あのモッツァレラチーズの白くて幸せなつるつる肌ともちもち感と火を通した時のノビノビ具合が欠如している。
つまりこれってモッツァレラチーズじゃない、ってこと…?
ヨーグルトを市販のものに変えて、更に翌日挑戦。
が、今度は前よりもひどく、固まらずにぽろぽろ崩れていってしまった。
むぅぅ~~、くやしーい!
帰ってきたみっちゃんに話を聞いてみると、みっちゃんの場合も同じような状態だったらしい。
何故?何が悪いのだ?
毎回、温度管理や時間や器具や牛乳の殺菌方法などを変えているのだが、一進一退というより一進二退くらい。
そんな時、みっちゃんが英語のチーズ本でトラブルシューティングを発見した。
「なになに、えーと、『カードがうまく固まらない場合は』…」
「うんうん、何だって!?」
「…『牛乳のメーカーを変えろ』。」
…サンちゃん、取り替える?
死屍累々。
いや、チーズになりきれなかったチーズたち。
手前が私の作った「脳一号」。奥のはみっちゃんの白カビモッツァレラ。
飽くなき挑戦は続く。(私はもう飽き気味)
みっちゃんはルチャリブレ、じゃなかったカチョカバロというチーズに挑戦するらしい。
誰か、伸びるモッツァレラと「熱してもちっとも伸びない脳チーズ」の違いがどこにあるのか、知っている方いらっしゃらないかしら?
ちなみにこの記事、みっちゃんと夢のコラボレーション中。
みっちゃんの記事を読みたい方はこちらへ!
特にみっちゃんが帰ってくる前は、一人でどうにかストックを増やさないようにするべく、乳製品レシピ探しに奔走していたのは以前も書いた。
右は、リコッタチーズ(レモンで固めるイタリア版牛乳豆腐みたいなもの)。
牛乳豆腐と違い、火にかける前にレモン汁と塩を牛乳に混ぜ込む。チーズらしくちょっととろける感じとレモンの香りがあって、わりかし評判が良かった。
(ただし帰宅後のみっちゃんには、「市販のレモン果汁の、本物じゃない香りがする」という「さすが!」意見も。舌が肥えてる人ってやーね(笑))
こちらはちょっと前の、みっちゃん製ケフィールチーズ&これまた手製のゆずマーマレードを使って作ったレアチーズケーキ。
こっちの評判は…「そこそこ」。
ぬぅ、正直ものどもめー!
もともと、お菓子作りが大好きで、しかも手間隙を惜しまないみっちゃんの手作り食品にあふれている家庭なので、ズボラがモットーの私による「お子様クッキング」では太刀打ちが出来なーい(笑)
あれやこれや作っているうちに砂糖もなくなり、まとんピンチ!
こうなったら…仕方ない、あれに手を出すしかないでしょう。
チーズ作りに。
大量に牛乳を消費するには一番の手だてだとはわかっていたのだが、今まで温度管理やら器具の消毒やら作り方の細かい決め事に恐れをなして、というか面倒で手を出さずに逃げていた、チーズ。
もう、これしかない。
しかもこの家にはチーズ作りの本が3冊くらいある。
たけさんが読む、英語版の本格レシピ本も!
しかしこの本は英語なのに加えて、温度は華氏(℃じゃなくて°F)、重さはポンド。憎たらしいメリケン本だこと。
それらを(できるだけ日本語を)参考にして、モッツァレラチーズを作ることにした。
スターター(発酵の素の乳酸菌)にはヨーグルトを使用。レンネット(チーズを固めるためのもの)も冷蔵庫にあるし、不安ながらも作り始める。
手順に沿って半信半疑で作り始めたら…おや?ちゃんと本の通りに固まってきてるじゃないか!
カードカッターという、細いワイヤーを張った枠のようなもので細かく切って、ゆっくりかき混ぜると、乳清(ホエー)と分離していい感じのツブツブに。
すげー!おもしろーい!
なんだ、意外と簡単なんとちがう?
その後も本の通りに作業は続き、しばらく寝かせて発酵を進めて、熱いお湯に浸けて練る作業に。
ここまでくれば、あとはほんのちょっと。練ったチーズを丸めて、冷水に入れて冷まし固めると…
なんだこれ?
どう見てもモッツァレラとはいえない、固い上に人間の脳みたいな不気味な物体がぷかぷかしてる。
劣化したスーパーボールみたいな硬さ。
あれ?失敗?
うーむ、口惜しや(怒)
この日から、連日の私のリベンジモッツァレラファイトが続くことになるのだった。
「続く」というからには、その次の作品もイマイチだった、ということ。
前日に比べれば弾力もあり、なんとなく伸びるし、ちょっといい感じになってきたようでもあるが、あのモッツァレラチーズの白くて幸せなつるつる肌ともちもち感と火を通した時のノビノビ具合が欠如している。
つまりこれってモッツァレラチーズじゃない、ってこと…?
ヨーグルトを市販のものに変えて、更に翌日挑戦。
が、今度は前よりもひどく、固まらずにぽろぽろ崩れていってしまった。
むぅぅ~~、くやしーい!
帰ってきたみっちゃんに話を聞いてみると、みっちゃんの場合も同じような状態だったらしい。
何故?何が悪いのだ?
毎回、温度管理や時間や器具や牛乳の殺菌方法などを変えているのだが、一進一退というより一進二退くらい。
そんな時、みっちゃんが英語のチーズ本でトラブルシューティングを発見した。
「なになに、えーと、『カードがうまく固まらない場合は』…」
「うんうん、何だって!?」
「…『牛乳のメーカーを変えろ』。」
…サンちゃん、取り替える?
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by ushimaton
| 2006-07-09 12:57
| つらつら
気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。
by ushimaton
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とどこおりがちですが、
嬉しくありがたく
読ませていただいています
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