三大聖地
かなりどうでもよいネタですが。
ってファンの方々には聞き捨てならないか?
『水曜どうでしょう』
北海道のローカルテレビ局による、超低予算・短時間・極少スタッフの深夜番組だ。
内容は、とってもローカルに『札幌市白石区の平和を守る戦隊・ホワイトストーンズ』なんてのが出てくるもの、筋書きがまるでなくて、さいころを振って出た目の目的地にひたすら移動し続けるもの、原チャリに乗って日本中を走り回るものなど。
この前弟の録画したものを観たら、東京の「行ってみたい場所」を、羽田空港から徒歩で全部回ろう、という企画だった。しかも途中で力尽きて、最後の日には電車に乗っていた。
出演は男二人。めちゃくちゃな企画を聞かされた段階でたいていほとんどヤル気なし。
それなのに、何故か、面白い。
しかもどういうわけか、変に日本中で人気が出たらしく、いまや全国あちこちで再放送されているのだ。好きな人はまさにマニアと呼べるディープさではまりまくっている。
なんでだろう??
同じように道民にこよなく愛されてはいても、『どさんこワイド』のディープなマニア、というのはあまり聞いたことがないぞ。(『奥さんお絵かきですよ』コーナーの熱烈ファンなら約一名知ってるが。)
少なくともどさんこワイドの“聖地”という場所があるという話は聞かないが、『どうでしょう』には番組ファンが一度は訪れたい“聖地”なるものまでが存在する。
はからずも、しかもその場所の出た回を見たことがないのに、私はその“3大聖地”をすべてクリアーしてしまった。まあ弟がいたからなんだけど。
名古屋にある喫茶店(番組に登場したことのある、ディレクターの実家)、大分の姫ダルマ工房(番組でダルマを買った)、札幌のテレビ局前の公園(毎回の枠撮りに使われている)。
とはいってもテレビ局に行ったのは変則的に小学生の頃。クイズ番組『ゴーゴーファイブ』に出演したときだ。(今この番組名に反応した人は何人だろう?)
番組を「面白い」とは思っても半分も見ていない、マニアの領域には程遠いような私が一部の人の騒ぎ立てる“聖地”とやらを訪れても……?
これが、とても楽しかったのだ。
大分の姫ダルマ工房には日本地図とピンが用意されていた。訪れたどうでしょうファンが、自分の血液型の色のピンを出身地に刺していくらしい。
北海道もいるが、東京や大阪、名古屋などの大都市から来ている人がすごく多い。他にも全国各地から来ていた。休日になると毎日何十人!もの人が来るらしい。
だが別に工房は番組のためにある場所ではなく、っていうかローカル番組だからしばらくは観たこともない存在だった。
それでも、訪れる人たちを楽しみに迎え入れ、仕事の手を止めて話したり、お茶と差し入れのお菓子を分けてくれたりしてくれるのだ。
名古屋の喫茶店も、ごく普通の古くて小さな喫茶店。普通の客もいる。だがいかにも他所から来た風の人には「どちらからですか?」と声をかけてくれる。
北海道、と言うと、しばらくしてお母さんが紙袋を抱えて現れた。
「残り物で悪いんだけど、遠くからわざわざ来てくれたから。」と、沢山のおにぎりやおかず、天むすなどを作って持たせてくれた。しかもこの日は親戚の結婚式があるため早くに閉めなきゃいけない、申し訳ないから、と言ってコーヒーも小倉トーストもみんなタダにしてもらってしまった。タダ飯食いどころかおみやげまでいただいてしまったのだ。
どっちの場所も、毎日嫌になるほど謎の番組ファンがひっきりなしに来ているというのに、とても丁寧に、しっかりと話をしてくれている。そして、番組を縁として日本中の人と会える、というのを楽しんでいる。
聖地だとかなんだとか、わからなくても「会えてよかった」と思える人間性を持った人たちだったのだ。
だから“聖地”になっちゃっているのだろう。
日本中をバカバカしい企画で訪れ、あほなエピソードをそこら中で落としてきている中で、「番組ゆかりの地」として訪れたファンの心を、この二つの場所は人間性で捉えてしまったのだ。
番組が私にとって「面白い」のも、似たような理由なのかもしれない。
私は、ゴールデンタイムあたりに各テレビ局がこぞってやっているようなバラエティ番組が、すごく苦手。お笑い自体は割と好きなのに、芸人たちがサクラの笑い声に包まれながら何かどうでも良いことをやってる、という番組などを見ているとうんざり気分が悪くなる。
多分、“作っている”感じが嫌いなんだと思う。どんなに真剣っぽくてもドキュメント風でも、画面の外側がうさんくさくてウザったい。
似たようなしょうもない番組なのに、水曜どうでしょうはただのホームビデオ張りに“素”で、本気で怒ったりうんざりしたり、企画倒れをそのまま番組にしたり、ディレクターの癖に画面の外からすんごい喋ったりしていて、いんちき臭さがない。だから面白い。
九州旅行で竹田の姫ダルマに寄って、つらつらと『どうでしょう』に思いを巡らせた、と。
この前書いたテレビの話題とはずいぶん違うねー(^^;)
ってファンの方々には聞き捨てならないか?
『水曜どうでしょう』
北海道のローカルテレビ局による、超低予算・短時間・極少スタッフの深夜番組だ。
内容は、とってもローカルに『札幌市白石区の平和を守る戦隊・ホワイトストーンズ』なんてのが出てくるもの、筋書きがまるでなくて、さいころを振って出た目の目的地にひたすら移動し続けるもの、原チャリに乗って日本中を走り回るものなど。
この前弟の録画したものを観たら、東京の「行ってみたい場所」を、羽田空港から徒歩で全部回ろう、という企画だった。しかも途中で力尽きて、最後の日には電車に乗っていた。
出演は男二人。めちゃくちゃな企画を聞かされた段階でたいていほとんどヤル気なし。
それなのに、何故か、面白い。
しかもどういうわけか、変に日本中で人気が出たらしく、いまや全国あちこちで再放送されているのだ。好きな人はまさにマニアと呼べるディープさではまりまくっている。
なんでだろう??
同じように道民にこよなく愛されてはいても、『どさんこワイド』のディープなマニア、というのはあまり聞いたことがないぞ。(『奥さんお絵かきですよ』コーナーの熱烈ファンなら約一名知ってるが。)
少なくともどさんこワイドの“聖地”という場所があるという話は聞かないが、『どうでしょう』には番組ファンが一度は訪れたい“聖地”なるものまでが存在する。
はからずも、しかもその場所の出た回を見たことがないのに、私はその“3大聖地”をすべてクリアーしてしまった。まあ弟がいたからなんだけど。
名古屋にある喫茶店(番組に登場したことのある、ディレクターの実家)、大分の姫ダルマ工房(番組でダルマを買った)、札幌のテレビ局前の公園(毎回の枠撮りに使われている)。
とはいってもテレビ局に行ったのは変則的に小学生の頃。クイズ番組『ゴーゴーファイブ』に出演したときだ。(今この番組名に反応した人は何人だろう?)
番組を「面白い」とは思っても半分も見ていない、マニアの領域には程遠いような私が一部の人の騒ぎ立てる“聖地”とやらを訪れても……?
これが、とても楽しかったのだ。
大分の姫ダルマ工房には日本地図とピンが用意されていた。訪れたどうでしょうファンが、自分の血液型の色のピンを出身地に刺していくらしい。
北海道もいるが、東京や大阪、名古屋などの大都市から来ている人がすごく多い。他にも全国各地から来ていた。休日になると毎日何十人!もの人が来るらしい。
だが別に工房は番組のためにある場所ではなく、っていうかローカル番組だからしばらくは観たこともない存在だった。
それでも、訪れる人たちを楽しみに迎え入れ、仕事の手を止めて話したり、お茶と差し入れのお菓子を分けてくれたりしてくれるのだ。
名古屋の喫茶店も、ごく普通の古くて小さな喫茶店。普通の客もいる。だがいかにも他所から来た風の人には「どちらからですか?」と声をかけてくれる。
北海道、と言うと、しばらくしてお母さんが紙袋を抱えて現れた。
「残り物で悪いんだけど、遠くからわざわざ来てくれたから。」と、沢山のおにぎりやおかず、天むすなどを作って持たせてくれた。しかもこの日は親戚の結婚式があるため早くに閉めなきゃいけない、申し訳ないから、と言ってコーヒーも小倉トーストもみんなタダにしてもらってしまった。タダ飯食いどころかおみやげまでいただいてしまったのだ。
どっちの場所も、毎日嫌になるほど謎の番組ファンがひっきりなしに来ているというのに、とても丁寧に、しっかりと話をしてくれている。そして、番組を縁として日本中の人と会える、というのを楽しんでいる。
聖地だとかなんだとか、わからなくても「会えてよかった」と思える人間性を持った人たちだったのだ。
だから“聖地”になっちゃっているのだろう。
日本中をバカバカしい企画で訪れ、あほなエピソードをそこら中で落としてきている中で、「番組ゆかりの地」として訪れたファンの心を、この二つの場所は人間性で捉えてしまったのだ。
番組が私にとって「面白い」のも、似たような理由なのかもしれない。
私は、ゴールデンタイムあたりに各テレビ局がこぞってやっているようなバラエティ番組が、すごく苦手。お笑い自体は割と好きなのに、芸人たちがサクラの笑い声に包まれながら何かどうでも良いことをやってる、という番組などを見ているとうんざり気分が悪くなる。
多分、“作っている”感じが嫌いなんだと思う。どんなに真剣っぽくてもドキュメント風でも、画面の外側がうさんくさくてウザったい。
似たようなしょうもない番組なのに、水曜どうでしょうはただのホームビデオ張りに“素”で、本気で怒ったりうんざりしたり、企画倒れをそのまま番組にしたり、ディレクターの癖に画面の外からすんごい喋ったりしていて、いんちき臭さがない。だから面白い。
九州旅行で竹田の姫ダルマに寄って、つらつらと『どうでしょう』に思いを巡らせた、と。
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by ushimaton
| 2006-05-19 18:31
| つらつら
気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。
by ushimaton
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