やまがた

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とにかく一日中忙しい。
朝5時半に起き、ごはんを食べながら1日の段取りとミーティングの準備をして、6時半には他団体の皆さんとのミーティングに出発(最近は移送が早いので欠席したりもする)。
早い移送は6時台には出発。
お昼も食べずに走る場合もあり、移送が落ち着くのが大体夕方の6時くらい。
夜7時には全体ミーティングに出て、戻ってから翌日の配車と打ち合わせと準備、札幌にレポートを打ったらもう夜中の12時過ぎ。
週に一度メンバーがほとんど丸ごと入れ替わるので、また新たに街の概要や活動の説明からスタート。
の、繰り返し。

母の日と、友人達の誕生日を忘れた。
ほんとごめんね。

人間にはいつも恵まれているので本当にありがたい。
引き継ぎ係として長く残っている私が一番何も出来ないへっぽこですねん(笑)


次の月曜日から大幅に人手が足りなくなる。
「6月後半まではずっと人手不足だから、今のうちに休みなさい!!」
と、皆さんに言っていただき、土日で山形にリフレッシュに来ております。
昔からの仲良しで、今まで一緒にやってきた友達のえりちゃんが連れてきてくれた。
山寺を歩き、ずんだ団子を食べ、温泉に入った。
1ヶ月以上もずっと一緒に寝泊まりし、一緒に活動しているのに、普通に二人でお喋りする暇が皆無だったので、すごく嬉しい時間。
もっともっと一緒に話したかったな。


依頼がめちゃめちゃ増えたので、電話応対と配車などで一日中拠点の中にこもる人間が必要になった。
そんなわけでこの2週間ばかりは、私は朝晩のミーティング以外はびっちり拠点にこもりっきり。
街の様子わかりまへん(笑)

その前の1ヶ月は、「種まき」の時期。
300枚以上の名刺があっという間に消えていき、あちこち走り回り、他団体とも連携をお願いし。
それらがどかんと大爆発して発芽して、今は朝から晩まで電話応対の日々。


レラも変わっていく。
街も、ようやく、変わってきた。
変わらない部分、遅れている部分もたくさんたくさん残しながらも。

先日、国土交通省の方々のヒアリングがあった。
私たちと話をする前に、市内のタクシー会社やバス会社の人々と話をしてきたそうだ。

「タクシー会社さんと重なるような送迎もされているんですか?」
言葉の端々に、タクシーの邪魔をしてくれるな、という懸念をあらわしながらの質問の数々。

私たちは、車椅子の人や寝たきりの人も運べる福祉車両を使ってはいるが、健常者であっても送迎は行っている。
被災の規模があまりにも大きく深く、誰もが本当に困っているから。

タクシーもバスも、私が来た頃はまだまだ全然動き始めておらず、「12台のうち10台が流された」などという話もよく耳にした。
タクシー会社には長蛇の列ができ、「心臓の手術にいくために電話でタクシーを呼んだが、3時間待ってもまだ来ない」といって雨に濡れながら待っている人がいる、と電話をもらったりした。
街の細い道はほとんど瓦礫や家具で通れず。

「いつか、タクシー屋さんに“営業妨害だ”と言われる日が来たらいいね。早くタクシー屋さんがしっかり復活したらいいね。」
そう話すくらいに復興は遠く。

少しずつ、街の中は状況が変わって来た。
ただし、本当に“街の中”だけだけど。少し市街地を離れた地区に行くと、被災直後とほとんど変わっていない。その落差は広がり続けている。
街中のタクシーは数が増えた。
バスも復活してきた。

「タクシーの邪魔をしてくれるな」
そんなふうに言われる時が、私たちの引き際かもしれない、と思っていた。

だけど。

国交省の方々に、私はこうとしか答えられなかった。
「タクシーは増えてはきましたが、実際、皆さんは避難所だとか壊れた自宅の2階だとかで暮らしていて、仕事も見つからず、収入もなく、まだ義援金は1円も貰えていない、という状況は、被災直後と全く変わっていないですよね。
そういう方達に、『タクシー屋さんあるからタクシーを使って下さい。』とは、まだ、私は、言えません。」

言えないんです。
10円20円を数えて生活している人に、着のみ着のままでようやく生き延びた人に、「タクシーあるじゃないですか」なんて。
どうして、そういう人々を大切にするべき国家というものが、そういう人々をさらに苦しめる方向性を示せるんですか。

そういう話をきいてすぐに「どこそこの政権が悪い。」「誰それの責任だ。」と他人のせいにしてばかりいる、あなたたちが私たちが、何より悪いんです。

「テレビで『一人じゃない』『みんなそばにいる』と言っているけれど、今欲しいのは言葉じゃない。誰もそばにいない。今欲しいのは明日生活するためのお金。何ヶ月も後に貰える10万円ではなく、明日貰える1万円。」
そういう人に、病院に行って帰って1万円のタクシー代を、どうしたら「払って下さい」と言える?

人工透析や、遠くの避難所からの通学の送迎を毎日いくつか行っている。
そういう命を預かる送迎を、ボランティアが未来永劫丸ごと受けることは出来ない。
「そこのところを行政に何とか考えていただけませんか」
と聞いたところ、
「通学は文科省、透析は厚労省の管轄です」
とのことだった。
文科省や厚労省の管轄だから、文科省や厚労省にその話をしてくれるのだろうか?
管轄が違うから関係ないからそのまんまなのだろうか?


街が変わっていく。
人が変わっていく。

私たちも、変わりながら、動いていかなくては。


誰のために何をしているのか?

揺るがないものを揺るがせずに抱えながら。



これからまた帰ります。あの街へ。
by ushimaton | 2011-05-22 12:38 | 東日本大震災


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