これがまとんのすすむ道(笑)

この世に生まれて三十余年。

これほど深い傷を負った日本を見たことがなかった。

ほとんどすべての人々が、心に何かを抱えている。
やまない余震、不穏すぎる放射能汚染、毎日流れ続ける瓦礫の映像。
私はテレビがないので、自分で見ようとしない限りはあまり映像を見るわけではないが、地デジ化で高画質の大きなテレビを買いなおした家庭の人々は、その大スクリーンで鮮明な震災の映像を毎日目にしているわけで、それは少しずつ気持ちに影響を及ぼしているのではないかと思う。

「なんかもう、じわーっと暗い気持ちになってきた…」
だんだん、そういう言葉を言う人たちが増えてきている気がする。
事態は、まさに長期戦。
傷の深さは、時間が経つごとにじわじわとわかりはじめている。


2週間ほど前、私は、たぶんかなり落ちていた。

何かしたい。
でも、どうしたらいいのか、見えない。

健康な体と、制約のない時間を(もうすぐ)持っていながら、必要なところにそれを手渡せない。
「ボランティア」という言葉が出回るようになって来ながらも、その言葉は遠いところで見当違いに空回りしているような違和感がある。

「私たちにできることは、募金くらいですよ。」
「ボランティアも現地では逆に迷惑になる。」

もしそうならそれでいいけど、でも、ほんとに?ほんとにそうなの??

今まで、地震やその他の天災でどこかが大きなダメージを受けた時に、本気で「手伝いに行こう!」と思ったことはほとんどなかった。
物資を送ったり募金したりはしたが、自分という人手などなくても、おそらく十分の数の人が現地にはいるに違いないと思った。
だけど。今度は、そうなのか?
それが、どうしても、そうだとは思えなくて仕方がなかった。
十万単位もの人々が避難所生活をしている状態。
避難所にいる人数など、被災者の中でもごく一部だろう。
阪神大震災では…と、よく引き合いに出されるが、それだけを参考にできるレベルなのだろうか。

被災地ではごく限られた情報しか入らず、そしてその周辺では、逆に抱えきれない様々な質の膨大な情報が、ノイズのようにそこら中の空気を満たしている。

「現地に手伝いに行きたい」
そう口に出すこともなんだか躊躇してしまうような空気に、誰にも話せないまま。
情報の多さに溺れかかりながらも知りたいところは全く届いていないような、直感的な危機感と焦燥感。
もやもや。

さらに、原発事故で避難地域が出たというニュースを聞いてから、気になり続けていたこと。
大きな都市にすら、牧場や畜舎はあるのだ。その地区の中にだって、絶対に、牧場は沢山あることだろう。
人が避難してしまったということは…。
最近になって、通っている蓄主がいるらしいとか、避難していない蓄主がいるらしいとか、家畜が取り残されているとか、様々な情報が流れてきているが、はじめの頃は「人が大変なところで、牛の心配を口に出すなんて…」という空気があり、情報もほとんど入ってこなかった。
今この時、ミルクを飲めない子牛が死にかけている。親牛も、つながれたままじっと餓死を待っている。
なんとかならないのか?それも、今すぐに。
そのジリジリした焦る気持ちと合わさって、頭の中はぐるぐる。

そんな時、とみちゃんが電話をくれた。
そこで初めて、思っていることを口にした。
牛飼いの友人には「避難地域にいる牛は、自分達にはどうにもできない」とはっきり言われた。
自分達にはどうにもできない。(今は)
わかっていることだったんだけど、残念ながらもはっきりしたことで、頭の中が少しシンプルになった。
いや、もともと単細胞ですけどね( ̄∀ ̄)

遠巻きに、中身のよく見えない箱を相手にして、あーだのこーだの言う人々の情報には、限界がある。
阪神大震災の経験談なども参考になるが、参考でしかあってはならない。
テレビも、嘘は流さないとしても、視聴者が望むようなシナリオが選ばれた、一部の顔でしかない。
現場を知っている人の、現場の声を。

事件はモニターの前で起こってるんじゃない、現場で起こってるんだ!
(って元ネタのドラマ見たことなし)

声をかけた友人達が調べて寄せてくれた情報を元に、いくつかの団体の人々にメールを出した。
実際に、今現在、被災地で支援活動をしている人々。
彼らからの答えは、「人手は足りていない」だった。

その中でも、故郷である札幌から支援に行っている団体があった。
取り残された障害者や高齢者を中心に、支援活動を行っているという。
(現場はそんなことも言っていられない混乱状態なので、仕事はあらゆる分野にあるのだそうだが)
お話をさせていただき、まずは私もできる限りのお手伝いをさせていただくことになった。
物資を運ぶ車に乗せていただけるという。
本当にありがたい。

お話の中での現地の話の断片は、すさまじかった。
「これまでも様々な災害の支援はしてきたが、こんなにも復旧の進まない災害は初めて」
と仰っていた。
あふれる物資の一方で、受け取れず5日間何も食べていなかった人。
陸の孤島で、漂着した食べ物を洗って食べて生きている人。
足りない物、足り過ぎた物…。


f0032403_153319.jpgいろいろな考えの人はいるだろう。
でもね、私は、これしかないわ。
私は、私が納得できる道を行く。

現地に、行ってまいります。出発は来週5日。


そんなわけで、実はもう札幌なんどす~♪笑

さ。
ウシ屋で鍛えた筋肉の使いどころじゃ!
寝袋生活経験(自転車旅行&畑仕事で合計2ヶ月余り…)の経験の活かしどころじゃ!
大特免許&フォークリフト経験も生きるかしら?どころじゃ!
児童会館での経験も…若干は生きるかしら?じゃ!


がんばんべー。
by ushimaton | 2011-04-02 15:21 | 東日本大震災


気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。


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