国際的KY問題!?

ハイチ、大変なことになってしまっておりますね…。

空からハイチを見たとき、隣国ドミニカとまるで違う眺めだったので驚いた記憶がある。
リゾートホテルやネオンもあるドミニカと、地続きだけど、テラテラ反射する銀のトタン屋根と土っぽい壁の色ばかりだったハイチ。

そのハイチで、欧米の人々の孤児受け入れが活発化しているそうな。
それには慎重論も出ていたりして。
ニュース記事
ユニセフのコメント

うーん。
現地の状況もわからないから、なんともいえないんだけど…。
(とりあえずドサクサで子供を売り飛ばしてるヤツは最低最悪だ!)
受け入れる人々はたぶん善意でやっていて、「これで子供たちは幸せになる。」と思っているんだろう。
…なんだけど、なんでしょうこのモヤモヤ感。
って言っても、私は実際に助けになること何もしてないからなあ。

ただ、「善意」というものが、空回っちゃってたり迷惑になっちゃってたり、ただの自己満足だったりすることってのも、残念ながら世の中にはあったりするのかな。と。
この養子の関係のは、どうだかわからないけど…。


f0032403_0225615.jpgちょうど、これまたたまたま(←みにくい)見つけて読んだ本が、かなり衝撃的だったのであります。

中村哲『ほんとうのアフガニスタン』

図書館の『医療』の棚にいきなり“アフガニスタン”ってなんじゃこりゃ!?と驚いて手に取ったんだけどね。
(てか本当にその分類はいいのか?)

私、ホントに物知らず(物知りの反対。笑)で。
アフガニスタンのことも、「おそろしく治安の悪いイスラム教国で、テロリストが潜伏してるわやくちゃな国」みたいなイメージしかもっておりませんで。
とりあえずは遠い世界の出来事、みたいな。

中村哲さんというのは、お医者さん。
登山で訪問したのがきっかけで、1984年にパキスタンのペシャワールで医療活動を始め、そのまま現在まで、だから、もう26年も、おもにアフガニスタンでイロイロやっている人だ。

イロイロというのは、お医者なので医療活動がメインなのだけど、診療所で患者を診るだけではどうにもならないことが起こりまくって、医療だけをしていられなくなったのだ。未曾有の大干ばつで国中の川が枯れて赤痢などが大発生したので、井戸掘りをしたり。(一年間で一千本の井戸を掘った)
大干ばつに加えての戦乱で100万人の餓死者が出るとの予測を受け、空爆の下を一千トンの小麦を配り歩いたり。

とにかくずーっとアフガニスタンに根を下ろして、アフガン人とともに暮らして、現実を見ている。
外国から見るアフガニスタン像や流れ出る情報が、あまりにも現地からの現実と違いすぎて、もう本当に違いすぎて、歯がゆくて、くやしくて、がっくりきてしまいそうになる。
中村さんは、やさぐれもしなければ媚びもしない。すごいと思う。
というかそんな暇はないのだ。
彼の目に映る、実際の現状を繰り返し繰り返し伝えながら、自身はアフガンの地で今すべきことに奔走している。

だいたい、ニュースやテレビなどで知る“その場所”や“その国”と、実際のその場所というものはギャップがあるものだろう、とは思うけれど。
アフガニスタンはそういう意味で、世界一スペシャルに気の毒な国だと思った。

アフガニスタンは、お世辞にも肥沃とはいえない超高地(低いところでも富士山頂くらい)にある、小さな部族が寄り集まってできた、貧しいド田舎国家。
地理的な問題で、昔からソ連と欧米に介入されてムチャクチャ振り回されてきた。
今も、振り回されてる。で、ただ普通に生きたい人々が死にまくってる。

タリバンは本当に悪の権化なのか。
どうしてそんな報道になってしまっているのか。

アメリカを攻撃したから、そいつが極悪人。
そいつが隠れてるから、隠れてる家はぐっちゃぐちゃに叩き潰してもいい。
関係ない人がぺったんこになっても仕方ない、悪いのは隠れてるやつ。
そうだそうだ。
そういう家の中で、黙々とぺったんこになった人たちを治療して瓦礫を立て直す手伝いをしている。
すごい。

「援助」ってなんなのか、と考えさせられる。
教育や女性解放という活動ですら、価値観の押し付けになっているだけだったりしないか。
本当に必要なことって何だろう。
押し付けの援助は自己満足の延長。自分のためにしている援助になってしまう。

アフガン難民を故郷に帰す援助活動として、国際社会から二十億ドルがつぎ込まれた時、実際は内乱状態である田舎に帰った人は誰もいなかった。
だが、田舎の内乱が収まったとき、人々は誰の援助も受けず自力で帰ってしまったそうな。
あんときの二十億、どこに消えたの??
そんな話を聞くと、何も考えずにただお金を払うのは、たとえ善意の産物であっても、政治的アピールや自己満足しか残らないものになってしまうのかな…なんて思ったり。

百人の専門家が蚊帳の外であれこれ言うのを聞くよりも、二十年その国の地面から離れなかった彼の目を通したその国を聞くほうが、何百倍も説得力とリアリティがある。
こういう過激なこと(単なる援助活動なんだけど)してる人だから、あれやこれや言う人も少なからずいるだろうけど、でも彼はとってもすごいと思う。

中村哲さんの著作を、一冊でも読んでみると、いいかも。
by ushimaton | 2010-01-24 00:44 | おすすめ!


気が小さいのに、珍しいものは好き。 道草を喰って、たまに反芻したり。 牛歩ではありますが。


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